7月に北京に行ったときも、つくづくそう感じた。
たとえばガイドがオプショナルツアーをセールスする。
最初は断る。
しかし、2度3度、会話の流れを見ながら、danekoたちの好みを探りつつ、勧めてくる。
ツアーの見どころ、お得感、そして今じゃなきゃ、みたいなタイムリー性、一般の価格との比較・・・
旅行社のオプショナルとはいえ、決して損はさせないことを強調する。
そのうちにdanekoたちは日本人だから、断るのにも疲れてきて、まあ良い感じのガイドさんだし、
この人も生活あるんだし、オプショナルからの上がりも必要なんだろうな~
などと、同情し始め、ついには一つ、ちょっとしたのを頼んでしまう。
北京胡洞めぐりツアー1時間2名、一丁あがり、となる。
そして安心していたら、今度は買い物にマッサージのお誘い。
免税店なんかに行きたくない。 マッサージはどうせ中間マージン入ってるだろうし、と思い断る。
しかし、胡洞めぐりを終え、ホテルに戻ると足がだるい。 万里の長城行ったしね。
足のマッサージ屋は街にたくさんあるが、予約をいれ、炎暑の中を出かけるのがめんどくさい。
そこで、ガイドおすすめの、お部屋に派遣マッサージを頼もうと、ガイドの携帯に電話することに。
電話はすぐに通じ、希望の時間に2名、「女性で、すごく上手な人お願い」と注文もつける。
値段は正味60分の足マッサージで240元だから、3000円ほどだ。
上手なら、安いゾ。。。
ちょっとドキドキして待っていたら、30~40台の女性2名、街歩きのような格好で登場。
中国語がちょっとしかできないdanekoは、英語が通じなくてちょっと困ったが、なんとかスタート。
技術は、確かだ。
的確に、ツボをついてくる。
いつも、コリコリのおじさんたちばかりマッサージしているような、力加減の緩急自在。
danekoが時々行く○イーンズウェイより、実質効果がありそうだ。
中国4000年の実力?
感心した。
次の日はフリーだったが、また足マッサージを携帯からガイドに頼んだ。
「昨日と同じでなくてもいいから、上手な人」
おまけに、「え~、連れは膝から上はしなくてよくて、肩と首を(足マッサージにサービスで付いている)重点的にだって」
などという無理な注文もしっかり把握し、見事にそれは伝えられ、実践されていた。
おそるべし、中国人ガイド。
日本語は決して上手くない。
いわゆる「てにをは」など、めちゃめちゃだし、過去形や未来形も正確に使いこなせないくらい。
それでも、笑顔と気遣い、ホスピタリティーでめちゃカバーできているのがすごい。
コミュニケーションて、言語そのものの上手下手とは関係がないんだと、心底感心した。
こんなに気の利く中国人ガイドがいるなんて、時代は変わったのだ。
並みの日本人ガイドより、よっぽどレベルが高い。
彼女は、ガイドのアワードを取ったこともあるといい、ちょっと誇らしげだった。
しかし、「お帰りになったら、アンケートお願いしますね~。」と頼むのを忘れない。
お客からのよい評価で、インセンティヴ・ボーナスが出るそうだ。
すごいな~。
中国人って、こうやれば、日本人以上に働くんだ、とひらめいた。
いや、当たり前のことかもしれない。
でも、感謝状とか、金一封とか、1泊旅行ご招待なんかで、お茶を濁してしまう日本の会社のやり方じゃダメなんだろうな。。
やはり、お金! ダイレクトに、実質的に、お金。
多少銭?
「いくら?」の意味だが、中国人の頭のナカは、これで一杯。
danekoはこうはなれないけれど、中国人がそうであることを否定はしない。
ただ、彼らのベクトルが、そういう方向だという、それだけのこと。
日本人とはずいぶん違う。
中国人もだんだん日本と同じような服を着、同じようなブランドのバッグやリュックを持ち、
見た目はどんどん見分けがつかなくなってきているけど
中身はきっと 多少銭 なのだろう。
今回の旅行では、貴重な教訓を得た。
商売は中国人にかなわない。
中国人と商売で、同じフィールドで競争したら、きっと負ける。
日本人は日本人の得意分野で勝負だ。
それは、きめ細やかな感性を活かしたビジネス。 もの作り。 そして、サブカルチャーかな。
マンガとか、中国人も日本のが大好きで、真似ができないという。
日本のサブカルチャーは、中国人の憧れの的だ。
洗練。細部にわたるディテールの完成度。アレンジの見事さ。たゆみない工夫。
どうも、ヨーロッパの職人に通じるものがあるのかな。
アメリカではない。
儲けは二の次、みたいな、品質至上主義がまだ生きている。
労働人口が減るといっても、元気なお年寄りが山ほどいて、
生きがいとしての労働をマイペースでやりたいという人には事欠かないだろう。
まだまだ元気で、社会の役に立ちたいという人は多いのではないか。
問題はあるにしろ、中国の発展、活気はまさに 「オールウェイズ3丁目の夕日」 の世界。
ある意味、うらやましい。
でも、日本もきっと、まだまだ、捨てたものじゃない。
北京の天壇公園にて。雨降ってるけどゴキゲン♪
ここは、為政者たちの占いの場所だったのだと。
関連記事
- 粒よりの佐藤錦・ニッポンの旬
- 他文化に乗っ取られた鉄板焼き・歌舞伎(T_T)
- 小顔マッサージの大家、逝去(T_T)
- ニュージーランド移住に警告!? 神ワザマッサージ師の考察
- daneko、スーパーでときめく!(^^)!
コメントを残す