さあさあ、
毒サソリ・マネージャと被差別アジア人、danekoの1本勝負!
danekoはマネージャにもう一度、たたみかけた。
だ: 「あなたは私たちに正しい情報提供をしなかった。」
マ: 「いや、それは、15階の部屋の準備にはまだ時間がかかるので・・」
だ: 「15階の部屋は、まだ時間がかかる、それはいい。が、それまで待てないかという選択肢は私たちに与えなかった。」
マ: 「いや、それは・・・」
だ: 「言われていれば、私たちは待った。まだ時間も早かったし。あの7階の部屋は嫌だった。そう言ったはずだ」
マ: 「それは、思いつかなかった。」
だ: 「そう、とにかく、私たちへの正しい情報提供を怠った。」
マ: 「いや、そういうわけではない。ベストを尽くした。間違ってはいない」
だ: 「私たちは、このSPG系列の常連客で、世界中の他の系列ホテルのことはよく知っている。でも、今回のように、こんなひどい目にあったことは never ever 一度もない。」
マ: 「それは・・I apologize.」
apologize=詫びる というコトバの空しい響き。。
この単語は、本筋を偽って、謝らないためにあったのだ。
高校の英単語帳では解らなかったことだ。
ナマの英語は、ひと筋縄で行かない面白さ。
だ: 「あなたは、謝ってなんかいない。悪いなんて思っていない。」
マ: 「そんなことはない。ただ、昨日は満室で」
だ: 「OK、満室。しかし、そうとうBad Tasteなスイートルームは少なくとも2室は空いていた」
マ: 「いや、もしお部屋を変わるなら良かれと思って案内した。昨日はレセプションも忙しかった」
だ: 「忙しいと言った割に、スイートルームをわざわざ案内するほどの余裕はあった」
danekoは、この時のために、サングラスをかけていた。
なぜなら、性悪ガイジンと対決する際に、
日本人の目線は気弱過ぎるからだ(ー_ー)!!
すぐに、相手に同情してしまったり、
押し引きのタイミングで引いていることが目に出る。
日本では、しばしば視線が強過ぎると家族にたしなめられる、
そんなdanekoでさえも西洋の基盤ではかなわない。
彼らはアイ・コンタクトぎんぎんの民族なのである。
そして、サングラス越しに見ると、
毒サソリマネージャもじっとりと顔に汗をかいている。
danekoの言うことが、全く効いていないほど、
この男もロボットではなかったのだ。
少し安心した。
マ: 「いや、スイートの提供は、サービスの一環で」
だ: 「エキストラで500ドルも取ろうとした、Excellent Service」
マ: 「そんなつもりでは全くない」
だ: 「だいたい、このホテルに日本人はいないのか。あなたは日本語がしゃべれないのか?」
マ: 「Sorry, I don’t speak it. しかし日本人スタッフはここにはいない。」
だ: 「見れば結構日本人客もいるのに、なぜ雇わないのか。第二言語でのクレームではあまりに不公平ではないのか」
マ: 「この国のホスピタリティ学校には、そもそも日本人が少ない。雇おうにも、資格のあるものがいない」
ふん、こんな国のホスピタリティ学校、
言い訳と責任逃れに磨きをかけるLow Qualityに間違いない。
日本人は行ったっていいコトなんか無いんだから、
行かないに決まっている。
だ: 「で、あなたの考えるホスピタリティとは、お客をバカにすること?」
マ: 「とんでもない。そんな風に思われたのなら、完璧な誤解だ」
だ: 「誤解された時点で、ホスピタリティ業として失格なのでは?」
マ:「ホスピタリティにかけては、私たちは自信を持っている」
そう、まあ、自信を持つのは勝手だからね。。。
マネージャは今や、滝のように汗をかいている。
ふと後ろに、
11時のチェックアウトに合わせ、
会計を待つ人が並んでいる気配を感じた。
振り返れば、ほとんどは西洋人である。
昨夜はパーティがあり、ロングドレスの客も多かった。
彼らは、danekoとマネのやりとりを少し遠巻きに眺めながら、
なんだ、なんだと興味津々。。
danekoは中国人と見られているかな、と思いつつ、
(日本人は、フロントで延々と文句など言わないし)
日本と違って、
「みな並んでいて迷惑だから、早く済ませてどいてくれ」
というようなプレッシャーがないのが有り難かった。。。
「他人に迷惑をかけぬよう」 ということの迷惑の範囲が、
日本以外ではけっこうユルイから、
気の済むまで、後ろを待たせたって文句を言う人はいない。
それにしても、もう限界かもしれない。
このマネージャといくら話していても、
彼が自分の非を認め、
danekoの言葉に同意することは絶対ないだろう。
danekoだって、
文句をつけて宿代を踏み倒そうというのではない。
日本人として、そんなことのために闘っているのではない。
ケンカをするにも、相手のレベルが
こちらのスタンダードと合わなければ、
いくら闘ってもゾンビと格闘するようなものだ。
永遠に平行線。。。
もうそろそろ、潮時かな(-_-)
だ: 「・・・とにかく、今回のことはすべて、SPGに改めて報告するので」
マネージャは黙って、明細を三つ折りにし、封筒に入れた。
そしてそれをdanekoに差し出すと、
「Thank you for staying with us.」
とお決まりのセリフで幕を閉じた。
danekoが矛を収めたので、嬉しそうに神妙な顔をしていた。
完璧に負けたのか、daneko、
オーストラリアで、完敗/(^o^)\
まだまだ続きます。。。
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たじろぎなく冷静に主張する様、素晴らしいです。
チェックアウト編①とは異なる種類の汗がにじみました[絵文字:v-218]
心から拍手を贈ります。
単なる敗北では終わらないところがさすがです。
素晴らしい。これでこのマネージャも日本人をなめるとマズイかも知れないと思ったかも。後にここにステイする日本人のために頑張ってくれてありがとう。
> たじろぎなく冷静に主張する様、素晴らしいです。
> チェックアウト編①とは異なる種類の汗がにじみました[絵文字:v-218]
ご声援ありがとうございます♪
英語ネイティブとの闘い方、これからも実践あるのみです!
英語で公の場で、矛盾を述べてきちんと主張できる日本人は珍しい。頑張ったね。しかし…ほんっと!!イジワルオージー!
> これでこのマネージャも日本人をなめるとマズイかも知れないと思ったかも。
ご声援ありがとうございます\(^o^)/
ニッポン人も怒るとコワいゾってね、思ってほしいですね。
中国人スタッフは、ちゃんといました。。