danekoはたぶん、気が動転していたのだ。
娘danekoをひとり日本へ帰すことのリスク・・・
そのあと、NZへの入国は難しいかもしれないし・・
(一度、難癖がつくと再入国は難しくなる)
考えに詰まったdanekoたちに、おねえさんが言う。
「どこかほかの航空会社なんじゃない?」
。。。いや、絶対ニュージーランド航空とシンガポール航空(-_-)
と、danekoはある大事なことを思い出した。
今回、たまったマイルの消化のため、
娘danekoに特典航空券を取っていたのだ!!!
乗る飛行機は違うが、予約はANAでしている。
だからNZ航空のシステムで出て来ないのだ。
「ANA、ANAです!!」
と叫ぶも、
「ANAってどこ?」
と、おねえさんは知らないらしい。
ANA~、知名度ないよ、オーストラリアで(^_^;)
「ええっと、A、A、と・・」
落ち着くのだ、daneko。
「ALL NIPPON AIRWAYS!」
たしか。。。複数形だったかな。
「それなら私たちの画面では見れないわね。予約番号がないと・・」
おねえさんはいまや、娘danekoにけっこう同情的である。
danekoは渾身のチエをしぼる。。。。
「だいじょうぶ!NZの知人に連絡してメールしてもらいます(ー_ー)!!」
こうなりゃ何でもアリだ。
ここで予約番号がわからないと言ったら、
娘danekoは強制送還(T_T)
それだけは、避けたい。
danekoは信頼できるNZの知人に電話をし、
danekoのANAのHPにログインしてもらった。
確かに予約はあるという。
よし、これで、予約が確認できた。
eチケットを、メール添付で送ってもらえば、
danekoのiphoneで見ることができる。
娘danekoは、iphoneを握りしめ、
空港のフリーWi-Fiに接続しようとがんばる。
ところが、空港の公共無線LANなど、
なかなかつながるものではない(-_-;)
「まだあと25分あるわよ。最終チェックインまで。Take your time.」
ぐわ~~ん(@_@)
あと25分だって。。。
Take your time は、
慌てなくていいのよ、というような意味だが、
danekoたちの持ち時間はあと25分しかないのだ。
娘danekoが必死でネット接続を捕まえ、
danekoのMailにログイン。
しかし、メールサーバーの容量は重く、
メールが開けないではないか(>_<)
無理だ。。。
ただでさえ、空港WI-FIの質がよくないのに、
この上添付ファイルを開くなんて・・・
だねこ: 絶対無理。eチケット開けないよ。
娘daneko: だって開かないと、乗れないんだよ!
だ: 空港の無料WI-FIなんかじゃムリ・・
そこへ、
「航空券番号がわかれば、私が入力して調べられるのよ」
と、おねえさんが助け舟を出す。
母娘ゲンカを見かねたのか。。
いや、航空券番号はeチケットを見なければわからない。
他の方法は・・・(?_?)
日本はまだ早朝。
ANAのダイヤモンド・デスクもまだやっていないし、
AMEXは今回の件には全くからんでいないので、
調べようがないだろう(T_T)
だが、
このおねえさんのパソコンなら、NZ航空のLANだから、
サクサクなのに違いない。
ちょっと、使わせてもらうわけには・・・
いかないだろうなあ。
言えない、さすがのdanekoも・・・
航空会社のパソコンを使わせてくれなんて。
ああ、NZと豪州はこんなに近いのに、
なぜ電話の回線が別なのだ!
スマホの電話回線のデータさえ使えれば、
すぐにメールを開けるのに(T_T)/~~~
danekoは、娘danekoに聞いてみた。
「WI-FI、少しはつながってるの??」
「うん、かなり弱いけど。すぐ切れるよ」
「じゃ、ANAのホームページに直接アクセスしてみよう!
それくらいなら、空港WI-FIでも耐えられるかも」
これがダメなら、コインPCでも探すか(たぶん無い)
いや、その辺のオージーのオジサンにでも頼みこんで、
iphoneかipadを使わせてもらうのだ!
娘danekoを飛行機に乗せるためなら、
何だってするゾ(ー_ー)!!
と悲壮な決意を固めたとき、娘danekoが、
「いまANAにつながった!!」と頬を紅潮させて叫んだ。
よっしゃ(^^)v
ANAのお客様番号とパスワードをdanekoが打ちこみ、
ログインして国際線予約のページに行く。
そこには、娘danekoの帰国便が、はっきりと記されていた。
タッチして、eチケットページに飛ぶ。
ああ・・WI-FIよ、切れないで・・・
とドキドキしていると、
娘danekoがいきなり、danekoのiphoneをかすめ取った。
ふだんこういう時はおとなしい娘なのだが、
「貸して!!」
と叫んで何か必死で操作している。
ページが飛ぶかもしれないから、画面をショットで撮ったのだ。
これでちょっと、ひと安心。
iphoneの画面は、こんなふうに。
娘danekoは画面をおねえさんに見せるが、
おねえさんがはたしてホンモノと思ってくれるのか??
iphoneの画面は小さい。。。
娘danekoは、
画面を指で拡大し、航空券番号を提示する。
すると、見せられたおねえさんも嬉しそうに、
カタカタとPCで調べる。
本当に予約があるかどうかを確かめるのだ。
「OK! 機内預けの荷物はいくつ?」
やった!!
ああ、とうとう乗れる、乗れるのだ。
おねえさんの気が変わらぬうちに、
(変な上司とかが現れないうちに)
さっさとチケットもらってトンズラしなくっちゃ。。
もう、最終チェックインは間近だった。
出発エリアに入り込み、
手荷物検査のところでまた一難。
娘danekoが、ボディスキャニングを要請され、
カワイイ白人系の女の子と、
ボディスキャンのエリアに残された。
スキャニングに大して時間はかからなかったが、
なんだか後味が悪かった。
さあ、出国エリアへ。
娘danekoは、頬を紅潮させたまま。
免税品のエリアに差しかかった時、
ドサドサ!!
っと、持っていた荷物を全部床に落としてしまった。
パソコンやiphone、財布にポーチ・・
すべての荷物が床に散乱し、
落としてはいけないものまで落下してしまった。
「ど、どうしたの?」 と拾いながら聞くと、
「手を持ちかえようとしたら、落ちた・・・どうして・・・」
きっと、何もかもが終わって、
一気に脱力したのだろう。
国境を越えることはいまの時代、
たやすいようでいて、
一つ歯車が狂えば越えられなくなってしまう。
テロ対策をうたいつつ、
これからもどんどん、
国際線旅客への締め付けは厳しくなるであろう。
少し前は、
飛行機の搭乗前にパスポートを見せる必要だってなかったのに。
最後の最後まで、
オーストラリアにイジメられた娘daneko、
今日はよく泣かずにがんばった。
しかも朝からの空腹を抱え、4時間あまり。
こんなショボイ機内食が
こんなに美味しく思えたことはなかったであろう。
魔のシドニー紀行、これにて。。。。
おっと、番外編もありました(^_^;)
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うわ!良かった!!手に汗握りました♪これはある種のこれからの教訓にもなりますね!!