免許切れのオトコ、もといMさんに、
「借りるはずだったクルマ、一緒に見ませんか?お急ぎでなければその後、どこか今日の目的地へお送りしますよ」
ともちかけたところ、
特に急ぎの予定もないとのことで、一緒に見てみることに。
さて、今度は少しましなクルマが出て来るか・・と思いきや、
さっきのdanekoの白いブルーバードより、もっと古いトヨタが出てきた
シルバーグレーの車体は、見るからに古い
「・・・・!!」
3人は無言で立ちすくんだ。
オニーチャンだけが涼しい顔で、「これだよ」 と笑顔。
danekoはこの週末のクイーンズタウンで、
レンタカーの空きを見つけるのが難しいことを
いまひしひしと感じている
最後の夏を楽しむ人々で、レンタカーは Fully booked
こんなオンボロでも、もしかして乗ったらさっきのよりましなのかも
と考えたdaneko、おにーちゃんに、
「ちょっと乗ってみたいんだけど」
と頼んでみた。
ハンドルやブレーキのフィーリングで、
乗れるものかどうかがわかるであろう
おにーちゃんは、ちょっと考えていたが、
「私が乗れるかどうか、ちょっと動かしてみないと」
と加えていうと、キーを貸してくれた
そしてほっ立て小屋に引っ込んだ。
これで、心置きなく試し乗りができる
が、娘danekoとMさんはクルマに乗ろうとしない。。。
皆、danekoと危険を分かち合う気はないらしい
冷たいヤツラだ。。。
仕方ない。
と、danekoがエンジンをかけ、
縦列駐車している列の中から、
ぼろぼろトヨタを出そうとしていると、
今度はおねーちゃんが、
ほっ立て小屋から飛び出してきた
「ちょっと、まだ借りてもない車を動かしちゃダメでしょ!!」
と、すごい剣幕で怒鳴っている
西洋人は気が短いので、
意外とすぐテンパることには慣れているdaneko、
「あら~、駐車場内でちょっと運転してみようと思って」
とかわすも、
「絶対ダメ!まだあなたはこの車の保険を払っている状態じゃない。万が一何かあったらどうしてくれるの??」
と、こんなボロ車でも大事な資産のようである
「!?。。。」
danekoたちはまた顔を見合わせ、
日本語でコソコソと話し合う
こういうときに、暗号で会話ができるのは素晴らしい
娘:「どうする?」
M: 「どうしますか?」
だ:「ちょっと乗るだけだから、事故も何もないと思うけど・・」
M&娘:「・・・・」
M: 「走行距離はどうです?」
だ: 「う~ん、と。あ、やっぱ24万6千キロ。むしろさっきよりひどい」
danekoは、自分がレンタカー屋の在庫の中で、最ボロをつかまされたのでないことを知った
自分だけが冷遇されていたのではなかったのだ・・・
下には下があった
っていうか、どこまでボロ車を使ってるのか、
ここは廃車寸前のクルマのゴミ置き場か(?_?)
恐ろしいことだ。
だ: 「試乗させてもらえないなら、リスク有りますね」
そうだ、こんなオンボロ車、
ブレーキが甘過ぎて暴走し、
駐車場内で他車にぶつかりでもしたら、
それこそ安いレンタカー代の何百倍?
の賠償金を払わされるゾ
M: 「やめましょう、このクルマ」
だ: 「えっ・・」
danekoはちょっと絶句した
Mさんは、見たところ、
予算重視のバックパッカーのようにお見受けする。
たぶん・・・
その予算重視の彼が、この安レンタカーを勧めないとは、
よっぽどこのクルマ、ひどいんだ。。。
娘danekoも、やめようという。
どうせこの娘は、予算度外視のリスク回避型。
ムダ金使いの筆頭株主だ(なんのこと?)
danekoはおねーちゃんに、
「OK. We’re not gonna have this one.」
と伝えた。
おねーちゃんは、意外?という顔をしつつも、
danekoたちが駐車場で暴走?するのをすぐにあきらめたことに喜んだ
そりゃそーだ
日本人だからね
某国の人たちのような、傍若無人な振る舞いはできない
日本が文明国になったのは、NZなどよりずっとずっと昔なんだからね
そして、danekoはまた掘っ立て小屋に戻り、
おにーちゃんに交渉して、レンタカー代を精算した
これはそれほど難しいことはなく、
インターネットで予約するときに払った前金9ドルが、
返ってこないというだけだった。
9ドルと命を引き換えにするバカはいない
しかし、こんなクイーンズタウン空港なんかで、
レンタカーという命綱を失ったdanekoたち、
これからどうすることができるのだろう。。。
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