これまた読者の方からご質問いただきました。
ニュージーランドはチップ文化はもともとない国だったと思いますが、ホテルの荷物を運ぶ係の人にはあげたほうがいいのでしょうか?
今回スカイシティホテルに泊まるのですが、私はいままでバックパッカーズやアパートメントホテルばかりで、このクラスのホテルに泊まるのが初めてで、勝手がわからなくて…。
また、レストランなどでいいサービスを受けたりした場合、チップの相場はどのくらいですか?
という、チップに関するものですね。
2017年のオークランドで、チップ事情はどうなっているのか?
この国、もともとノーチップ社会だったのです。
ホテルでもレストランでも、基本ノーチップ。
しかし、2011年のラグビーワールドカップ辺りから、欧米系の観光客やジェットセッターの金持ち達が来るようになり、レストランなどもこの5年ほどで様変わり。
2013年当時、ワイヘキ島のワイナリーなどでは、
「アメリカ人がヘリでやって来てたくさんのチップを置いていった♪」
などという、レストラン関係者の嬉しい驚きを聞いていたdaneko、
ニュージーランドにも遠からずティッピングという習慣が入ってくるのでは?
というちょっとした不安を感じたのでした。
そして、今現在=2017年。
結論としては、いまもノーチップ社会のニュージーランドなのですが・・
おやおや、あからさまにチップが欲しそうな店に当たる時もあり、
danekoとて戸惑うこともありますね。。。
で、まずはいいホテルの場合のチップ事情から。
・部屋にたくさんの荷物を運んでもらった場合などは、danekoはちょっとtippingします。
これは日本以外の世界のどこでもしているのですが、ちょっとチップを渡すだけでホテルのスタッフさん、すごく嬉しそうな笑顔をみせてくれるのです。
チップを渡すと、その後の対応がぐっと良くなったりしますよ。
上海のホテルでは、チェックイン時にチップを渡したら、チェックアウト時にdanekoの荷物は取り合いになりました(笑)タクシーまで運んでトランクに入れる作業をいち早くゲットしてチップを貰おうと思ったのですね。それにしてもすごい情報戦です。。
あとは、
・コンシェルジュなどに、いろいろ聞いて親切丁寧に答えてもらったり、レストランの予約や何かの手配をお願いして快くやってくれた時。
くらいでしょうか。
ニュージーランドでは基本、チップは紙幣ですね。
アメリカでは現在、20%がtippingの相場だそうですが、ここNZはそこまで厳格ではなく、あくまで気持ち、という感じです。
5ドル紙幣が最安ですが、5ドルでも充分喜んでもらえそう。
ホテルクラスでいうと、スカイシティ・ホテルだと5ドルでもOKっぽいカジュアルな雰囲気があります。
が、スカイシティ・グランドとかソフィテルあたりだと、10ドル位が最低ラインかな・・という雰囲気が漂っていますね。
その境界線は、「ロビーに高級感というか、威圧感が漂っているかどうか」だとdanekoは考えています。 ほんのご参考までに。
ところで、キウィ(ニュージーランド人)はほとんどtippingをしないらしい。
もちろんこの国ではしなくていいのだが、タヒチやニューカレドニアなど、海外に行ってもしない人が多いらしく、現地のホテルスタッフなどからは「ニュージーランド人はケチだ」ということになっていると。
まあ、本当にケチなのかもしれませんけど(^_^;)
danekoはホテルステイを快適にしたいので、tippingをするけど、
するしないはその人の自由だと思うので、しないヒトはしないヒトで別によいと思うのです。
もうひとつ、複雑なのがレストランでのチップ。
danekoがこないだ行ったパーネルのお洒落カフェでは、お会計時のカード支払いマシンに、
ADD TIP? YES NO
という画面が支払の前に出てきたのです!
どちらか選んでボタンを押さなければならない。
うわ! こんなカフェなんかでもチップ(?_?)
とびっくりしました~。。。
最近はこの手のマシンを導入している店がどんどん増えてます。
ま、大抵のキウィは NO を選んでいると思うのですが、
中にはハッと気づいて「しなくちゃ〜」と、tippingする客もいるかもですね(^_^;)
それと、Yes/Noを選ぶ時、店の人がこっちの手元をじ〜っと見ている時もあったりして、これはなかなかアブラ汗が出そうな場面ではあります。
もちろん、チップをしたい時には便利なシステムなのですが・・・
danekoもごく普通のサービスにチップをあげたりしないので、ちょっと押し付けがましいと感じたりしますね。
以下に、レストランでのチップについてまとめてみました。
レストランにもいろいろありまして・・
・フードコート: 死んでもチップ不要
・街の大衆中華: 絶対チップ不要
・ふつーのカフェ: チップ不要
だと思うのですが、問題になってくるのはちょっといいレストラン。
特に、テーブル担当が決まっているような店はチップ推奨ですね。
オークランドのちょっといいレストランは、テーブル担当が決まっていることが多いです。
注文もクレームも、基本そのヒトにしかできません。
時々テーブルに来るスタッフは、お皿下げる専門だったりして、
そのスタッフさんが感じ良さ気だからと追加の注文してもダメ。
結局はテーブル担当に取り次いでもらう流れとなってます(-_-)
チップとは、気持ちのよいサービスに対して払うもの。
NZでは、その額も決まっていませんが、アメリカ人はアメリカのしきたり通りに払っているようですし、ヨーロッパの人たちもしかり。
で、もしもレストランのサービスに嬉しく思い、支払い時にチップしたいな、と思ったら、
その嬉しい程度において、10%〜20% のチップでいいと思います。
アメリカなどではチップはマスト。
しかもその最低額が15%、ふつうは20%だそうなので、なかなかキツいものがありますが、ニュージーランドではその辺ゆるーく考えていいので、楽だと思います。
danekoも店のサービス度合いに応じ、10%、15%、20%とチップの金額を変えていますがキャッシュでのtippingの場合、ちょうどの紙幣がないときなどもあり、わりと適当です。
また、オークランドのtippingにおいては、欧米との大きな違いがあるのです。
それは、shared tip だということ。
レストランで支払の時に合計金額にチップを足してカードで払う場合はほとんど問題にならないのですが、
特定のスタッフさんのサービスに感激してその人にキャッシュを渡したい場合、お客側のその気持は、オークランドでは報われないことがほとんど(ー_ー;)
なぜなら、shared tip=シェアード・チップ を採用している店が圧倒的に多いからです。
チップはもらった個人に属さず、店のスタッフ全員で分ける。
(分け方はそれぞれのレストランで違うようですが・・)
それがシェアード・チップというシステムなのですが、コレにはとある有名レストランのマネージャさんのお話が印象的。
danekoがマネージャさんから直接聞いた話です。
「チップは基本、みんなで分ける決まりなんです。
だから僕はマネージャとして、客から個人的にチップをもらったスタッフを追跡するんです。ちゃんとこっちにチップを渡すかどうかをネ。
え?もちろんわかりますよ。チップを自分のポケットに入れるスタッフの手の動きとか。
お客さんにもそれを分かってる人もいて、握手しながら掌に隠してチップをあげようとしたりする。
そんな時、僕はお客さんが帰ったらすぐにすっ飛んでいって「チップを出せ」っていうんです。不公平になりますからね」
という恐ろしいチップ闘争が、オークランドのレストランで展開されていたのでした。。
「チップなんかNZではしたことない」という方も多いでしょうし、それはそれでアリだと思います。
けれど、質問者さんのように、「良いサービスにはチップしたい」という方は、danekoの体験をちょっと参考にしていただければと(=^・^=)
え? チップなんか損するだけじゃないかって(?_?)
いえいえ、danekoは得していますよ〜♪
とあるシティの人気レストランでは、マネージャさんが上機嫌でいつも奥の良いテーブルに案内してくれます。
ウォークインで入ったときも、奥の4人席に案内してくれたり。アジア人としては破格の待遇?
danekoはこれは、チップ効果だと思っています。。
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- もちっとホットケーキ(^_^;)
danekoさん、詳しく記事にしていただいてありがとうございます!
なるほど、ホテルもランクによって相場は違うんですね。紙幣で、というのはすごく参考になりました。
ちょうど1ドルや2ドルをコインで渡すのはどうなのかな、と思ってました。
テーブル担当がいたり、シェアチップなど、すごく参考になりました!
ところで私の旅行ですが、残念ながら中止になってしまいました…。
関空までは行ったのですが、関空について5分で母が転倒、骨折し、救急車で最寄りの病院に運ばれる事態となりまして…。
本来ならオークランドにいるはずでしたが、家にいます(笑)
すごく残念ですが、次の機会にラムもクラムもチップにも!挑戦してみようと思います。
ブログ、これからも楽しみにしていますね!
AZUSAさん、まさかな展開、私も驚きました(@_@)
お母さまのお早い回復をお祈りいたします。
でもきっと、母娘でのオークランドVisit実現しますよ〜♪ 今回はまあ、行かないほうがいい何かがあったのでしょうね。
それにしても、関空到着5分で・・ドラマのような。。。
私もいまだに驚いてます(笑)
ほんとにドラマみたいでしょう?(笑)
行かない方がいい何かがあったのだというのは家族全員が同じ考えで、去年亡くなった父が、危険を察して止めてくれたのだろうと思ってますが、止め方が荒いわお父さん…。
でもいつか!母娘でオークランドに生きたいと思います!