昨年、2017年に一番danekoが衝撃を受けた店。
しかしなぜか、アップするのを忘れていたのだ(^_^;)
そのレストランは、本格的なフレンチだった。
というよりも、がっしりとした調理技術の上に立つ、
French Inspired Cuisine と言ったほうがいいのかもしれない。
こちらは、食べ歩き仲間の友人の紹介だった。
シェフの料理を以前、ウォーターフロントのホテルで食べ、
そのニュージーランドらしからぬ才能に驚いた友人は、
Paris Butterに一度行きたいと思いつつ、
一年のうち何ヶ月かはフランス国内の店を運営するそのシェフが、
NZの店には居ないことを危惧したりしていたのだ。。。
Nick Honeyman
という名前を聞いたことがありますか?
Best of New Zealand というテレビ番組のパーソナリティ。
オークランドの、いやNZのセレブ・シェフなんである(ー_ー)!!
店は、Herne Bay、ハーンベイという高級住宅街のエリア。
ポンソンビーの隣ですよ。
もう昨年11月のことにはなるのだが、
友人のクルマに乗せてもらい、訪問したのだった。
わ、いた!!!
なぜかアウトドア席にいきなり登場したニック、
お客さんたちと話し込んでいます。
友人とdanekoはミーハーにもときめいてしまったゾ(^_^;)
さあ、今日こそは、彼の料理が食べれるかも♬
予約はしてあったが、店はそんなに混んでいなかった。
午後5時半と早い時間だったのもあるけど。
なんでもこのお店、午後4時から営業しているらしい。
早い時間にワインとつまみで・・なんていいですね(^^)v
お店のパンではないらしいが、添えてあるハニー風味のスモークバター、
ふわふわに泡立てられていて、香りもよく・・(^q^)
この時点で、タダものでないと感じる。
メニューを見て頼んだのは、シェフのおまかせ5コース 75ドル。
や、安いゾ・・
この物価高のオークランドで、名のあるシェフの5コースが75ドル。
しかもそれが店の中で一番高いコースなのである。
試さない手はない。
ワインはグラスでお願いして、と。
やってきました。 前菜3種。
手前のガスパチョが、オークランドのレベルではない。
ヨーロッパで修行したことを感じさせる仕上がり。
右奥の二枚貝は、ダイヤモンド・クラムだったと思うが、
バターを使った貝汁のスープが貝殻の底に少し残っているのまで、
じゅるじゅると飲まずにはいられない。
おいし〜い\(^o^)/
どの前菜も、提供する温度が完璧で驚く。
オークランドでは、料理の温度に無頓着なレストランも多いから。
danekoは一気にこのシェフの料理が気に入ってしまった!
次は、キュアド・サーモンを使った前菜。
さまざまなフレーバーが投入されている。
凝っているけど、これはまあ、他の店でも追随可能かな。
ペロッと食べてしまえる量。
これがまた、熱々の出来たてで美味しかった。
キノコたちとじゃがいもと、グリーンの豆。
まあ、グリーンピースは味的には無くてもよかったけど、彩り?
ソースのクリーム色も美しく、
オーソドックスなフレンチのソースをベースにしているのに、重くない。
こんな料理はなかなかオークランドでは食べれぬ(ー_ー)!!
Nick Honeymanの力量、そしてその引き出しは、
この地では群を抜いているのではないか?
メインは鶏肉だったので、チョット肩透かし。
でもまあ、75ドルですからね(-_-;)
ここでラムや鴨や和牛がでてきたら、逆にびっくりしてしまう。
鮮やかな緑は、レタスのソース。
それにしても、こんな濃い色が出るのかな、レタスって?
鶏肉の下にはやはり豆が敷いてあって、
なんだかフランスのビストロの料理そのもののような。。。
もちろん、確信犯的にワインに合うのだが、
この店のニュージーランドワインの揃えはそこまで良く無かった。
料理に合わせ、フレンチワインを飲まそうという魂胆だろうか。
danekoはニュージーランドではNZワインを飲みたいのに(-_-)
実はこの記事を書くにあたって、ニックのことをちょっと調べていたら、
昨年秋に婚約、結婚したらしい。
でも、2014年の記事を見ても
I cook for my wife at home. なんてインタビューに答えている(^_^;)
この後離婚して、2017年に再婚したってことかなあ。。
なにせ、イケメン天才シェフはテレビにも出ていて有名人。
プライベートでもモテモテだったんだろうなあ。。
料理は、意外とシンプルで、
むしろ現在のオークランドのファインダイニングの流行とは違う感じ。
しかしdanekoは流行に関係なく、シンプルな方が好きだ(^o^)
客層は、ハーンベイ近辺の住民を中心に、カップルや家族連れも。
どの客も、シティのファイン系レストランと違って、
どこか力の抜けた服装で、予約なしでのウォークインも多い。
アラカルトメニューもたくさんあるので、
このエリアの食にうるさい人々にとっては、
気軽に行ける、ご近所ビストロでもあるようだ。
最後は、デザートだった。
温かいチョコレートのかかったデザートが、
カフェオレボウルで出てきて、ちょっと意表を突かれた。
だってデザートって、お皿に芸術的に盛ってくるのが主流じゃない(?_?)
それを、まるで朝のヨーグルトを出すみたいに、
ハイ♪ って出てきたから。
なんだかこのシェフ、オークランドの流行には乗りたくないんだな。
自分自身の軸を持ってるっていうか、
ヨーロッパにも店を持っている(7−8月の季節営業だけど)自信。
みたいなのが感じられた。
実際のところ、オークランドでフランスのビストロと銘打っていても、
いつのまにやらキウィのお客とキウィの好みに感化され、
悪くいえば手抜きに流されるフランス人の店は多い。
メインの魚がいつのまにやらフライ衣で揚げて出てる来るようになったり、
【参考記事】
オークランド・シティのご近所ビストロ、Le Chef はその後どうなった(?_?)
最初はおふらんすの風を感じさせるお店も、
目の前の儲けに気を取られ、手間のかかるソースなんか作らなくなったり。
まあ、それを許してしまうのがニュージーランド。
そう思って諦めていたのだけど、
ここに来て、胸がスッとしたdaneko、
南アフリカ出身のNick Honeymanの引き出しを、
もっともっと味わいたいと心から思ったのだった☆彡
また、来週あたり行ってみようっと♬
Paris Butter
166 Jervois Rd, Herne Bay, Auckland
今日はしろねこはストライキ中でおやすみです。。(^_^;)
替わりにイケメンシェフのうつむき顔を。
え? イケメンかどうかわからない?
確かに。
ではこちらの写真はいかがでしょう?
2014年の写真。 カーリーヘアが目立ちますが、現在は刈り上げ風に。
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