daneko、ロックアウトでノックアウト!クルマの中で野宿する⑦

locked out 201903 flowers
danekoのロックアウト事件、

いよいよ完結!

長らくお付き合いありがとうございます〜♬


最初(もしくは途中)から読みたい方は、

こちらをどうぞ。















また、トイレ(-_-;)



NZ版カギの110番に連絡が付き

45分後に来るという。


解け出した展開にホッとしたのか、

またもやトイレに行きたくなった。


そやそや、そういえば、

マウント・イデンロード沿いに公衆トイレがあったような。


NZの公衆トイレは紙もあるし、日本の公園のトイレよりは設備が良い。

たとえ、有料でもいい。


どうせカギ屋は45分後なのだし。

あのトイレに行こう。

と、エンジンを掛け、マウント・イデンロードに向かう。


しかし、暗いせいなのか?

公衆トイレらしきものが見当たらない(-_-)


ありゃりゃ?

もしかして、もう一本道を間違えたかな?

マウント・イデンロードじゃなくて、カイバーパス・ロードだったか。


あーあ、danekoの方向オンチ。

でももう、Uターンするのも面倒。。。


睡眠時間1時間ですからね。

どこか、もうろうとしている。


危ないので、ハンドルをしっかりと握るよう、

自分に言い聞かせた。


おお、やっている!



通りがかったガソリンスタンドが開いている!

中は明るく、併設のカフェも開いているようだ。


日曜日の午前6時台に、はやばやとオープンしているとは。

NZでは商売熱心ではないか(ー_ー)!!


むかしは常連だったこのスタンド。

店もキレイだし客層もいいのだが、今は行ってない。


今はタッチフリーっていう、水流だけで洗車できるスタンドがお気に入り。

だが、この店の構造は、トイレを含めよく知っていた。

自動ドアを入って、すぐ左側。

ANZ銀行のATMの奥がトイレだ。


迷わずに、まっすぐトイレに進む。

トイレのドアは、なんなく開いた。


もう、朝だからか、

アウト・オブ・オーダーではなくなっていた。

ふうう〜、助かった。


明るい見通し?



これでもう、今日はトイレに困らないな。

ガソリン入れに来たフリをして、また来ればいい。


何度も来たら怪しいトイレ星人と思われるか・・

いやいや、昼間はどこのスタンドも開いているはず。

スタンドのはしごをすればいいのだ。。


などと、妙な皮算用をしていたdaneko。

もうすぐカギ屋が来さえすれば、

そんな心配は無用なんだけど・・・


来ないゾ、ロックスミス



時刻はもう、午前7時前。

夜もしらじらと明けてきていた。


danekoは、家の近くにクルマを停め、

NZ版カギの110番を待っていた。


電話をして、テキストのやり取りをし、

45分後に着くといわれたのは何時だった?


スマホをたぐり寄せ、テキストの時刻を確認する。

午前6時15分。

たっだら、そろそろ来る頃だ。


待てよ?

NZの人々の45分だよ。

1時間は掛かるんじゃない?


う〜ん、そんなこと信じたくないけど、

45分を過ぎても誰も現れない。


着いたらテキストするという約束だった。

なのに、いくら画面を見ても返信なし。


お〜い、いつ来るの?



もう、ガマンできない。

催促だ。

Are you on the way?

とテキストする。


これで無視られたら、どうする?

もう一度、業者を当たらなければならない。


で、また「45分待て」って言われて?

などと、悲観すればキリがないけど。


5分弱で、テキストが帰ってきた。

「あと5分で着く」と。

よ、よかった。

忘れられたわけじゃなかった。


でも、あと5分かあ。待ち遠しいなあ・・

やっぱ45分じゃ来なかったじゃないの(-_-メ)


前回のロックアウトの時はすぐに解錠できた。

到着しさえすれば、

カギ開けにはそんなに時間を取られないだろう。


午前7時半には、家に入って寝られるかな(?_?)


でっかいクルマにでっかいオジサン



ついに、その車は現れた!


かなりデカいバンだった。

バンの横腹に、LOCKSMITH と大きく書かれている。


中には、色が黒めの運転手がひとり。

danekoはクルマを降りて、手招きした。

「daneko、どこだー!?」なんて叫ばれたら恥ずかしいから。


声は出さず、両手を振りまくった。

思いっきりでっかいオジサンだった。

マオリ?それともアイランダー?


南の方からやって来たのだろうか。

ウチから45分だもんね。。


玄関ドアには、danekoが挟んだチラシがまだ有った。

チラシを取ってドアを開け、一緒に階段を上る。


部屋の前に立ち、ドアノブを指さした。

上下のロックの下の方。

それさえ開けてもらえばいいのだ。


でもオジサンって言っても、意外と若いのかもしれない。

愛想は悪くなさそうだったけど。

早朝のアパートの踊り場で、喋ったりすると音が響く。

danekoはできるだけ、喋らないようにしていた。


うわあ! あっけなく・・



オジサンは、鍵穴の形状を確認すると、

持ってきたドリルみたいなのを鍵穴に指した。


へええ〜。

前回とちょっと違うような。


こんなこと、経験豊富になりたくはないけど。

いろんな開け方があるのかもしれない。


そして、ドリルのスイッチが入る。

ガリガリ!

という音がして、danekoは驚く。


鍵を壊されたら困る!

と思うのと同時に、カギは開いた。


オジサン(おにーさん?)は、ドヤ顔でdanekoを見る。

danekoも、飛び上がって喜んだ。

オジサンに感謝してもし足りない気分♬


気になるお会計は。。



だがしかし、

この資本主義の世の中である。


オジサンは神様ではなく、カギ開け屋さんなのだ。

おカネを支払わなくてはならない。


前回は、キャッシュをちょうど持っておらず、

銀行口座に即時振込したなあ。。


danekoはちょっと引き気味に、お代を聞いた。

150ドル

とオジサンが答えたので、「高!」と思った。


前回は、110ドルだったのよ。

知らぬ間に値上がりしたのか、それとも何か他の費用?

遠くから来たから交通費がかさんでるとか。


でもでも、もういいや、開いたんだもの。

さっさと支払って家に入りたい。


danekoはバッグを開けて財布をのぞく。

運良く150ドルのキャッシュはそこにあった。

オジサンに「ハイ!」と支払う。


オジサンはdanekoの手際良さに喜んだ。

まさか、クレカでは支払えないよね。


キャッシュを持ち歩かないこの国の人、どうするんだろ。

え? そもそもロックアウトなんかしないって?

失礼しました〜(^_^;)


さて、クルマを車庫に収納



自分の部屋に入るのが、

こんなに嬉しかったことはない。


玄関先の小物入れに、カギはしっかり入っていた。

danekoはカギを握りしめ、オジサンにお礼を言った。

オジサンはまた、でっかいクルマを駆って帰っていった。


さて、部屋に落ち着く前にやることがある。

路駐しているdaneko号を車庫に戻すのだ。

もうちょっとで、この事件も片がつく。


いえね、事件ったって、

100%自分が招いたことなんだけど。


locked out 201903 flowers
黄色い花が咲いてる、今時期のオークランド。

もちろん、そんなものを楽しむゆとりは無かったけれど。


クルマのエンジンを掛け、パーキングの入り口に。

そして青いゲートを開ける。


嬉しいなあ。

リモコン持っててゲートが開くなんて当たり前のこと。

それがこんなに嬉しいとは。


駐車場の自分のスペース。

やっと戻ってこれた。


エンジンを切って、ロックを掛けて。

おつかれさま、daneko号。


海老炒飯を忘れずに持っていく。

これでもう、中華臭くなくなるよ♬


駐車場から建物に入るドアは、

danekoがしたまんま。

まだストッパーが掛かって開いていた。


誰も閉めたりしなかったんだ。

きっと日曜日の朝だからだね。。

セキュリティ上悪いので、もう閉めとこうっと。


ふふ、自分さえ入れればいいの(^^)v


自分の部屋っていいなあ(T_T)



午前7時45分。

部屋に入ると、閉めたブラインドの間から、

朝日が入り込んで明るかった。


すっきりと、静かな部屋。

何もかも、danekoが昨日出かけた時のまま。


さあ、シャワーを浴びてから寝よう。

Japan Dayのお手伝いは午前11時。

今から2時間位は寝ていられる。


会場が家から近くてよかった〜(^o^)

もう、安心して自分のベッドで寝られる幸せ。

今度は遅れる夢など見ませんように。。。


(完)


【しろねこに応援ぽちを♬】
にほんブログ村 海外生活ブログ ニュージーランド情報へ

danekoって、生産性ないワネ(~_~)

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA