この記事の前編はこちらです。
たかがグラスワイン、16ドル
そんなにこだわらなくても、いいではないか。
そんなふうに考えることも、もちろんある。
ワインは生モノ。
酸化することも劣化することもあるのだ。
それも、ウィスキーや日本酒などより、
あっという間にダメになる(^_^;)
だからといって、酸化したワインは飲めない。
食事もまずくなるし、第一不健康だ。
わざわざおカネを払って、
カラダに悪いものを飲みたい人などいるだろうか?
もしもdanekoの同居人(夫のこと)が一緒だったら、
そんなことにこだわるくらいならボトルを取れ
と言うであろう。
彼はdanekoが店であれこれと迷うのが時間の無駄だと考える。
二人であれば、それもよい。
が、一人でボトルはいかにせん。
ニュージーランドの法律で、
残ったワインを持って帰るのも駄目だしね。。
で、こんな時の対処法
試飲したワインが良くない状態だったとき、
danekoはプランBを試させてもらうことが多い。
しかし、
20種類以上のグラスワインがある中で、
10種類近くの赤ワインがリストには並んでいるのだ。
この中で、2つ目に試したものがダメだったら、
danekoには行き着く場所がなくなってしまう。
というより、3つも4つもワインを試して、
それらが全部駄目だったら・・
なんて考えてしまうのだ。
いやいや、実際その可能性も否定できない。
多過ぎるグラスワインのリストを前にして、
砂浜でひと粒の砂を探してるような、途方のなさ。
思ったままをシンプルに
danekoはとりあえず、
思ったままをシンプルに伝えることにした。
今回はもう、
「このボトル、いつ開けたの?」
なんていう斜め目線は封印だ(ー_ー)!!
このワイン、私は酸化してると思うんだけど。
アジア人のおねーちゃんは、
ちょっと驚いてdanekoを見た。
こんな事を言う客はごく少ないのだろうか。
しかし彼女は感じが良かった。
「ちょっと奥に持っていって聞いてくるわね」
と言って、笑顔でグラスを持ち去った。
果たして、
どんな対応が飛び出すか。。
塩とオリーブオイル以外、
何もなくなったテーブルを見ながら、
danekoは待っていた。
そして、一流店の対応が!
少しして、
マネージャ格の女性がやって来た。
ごめんなさいね。
アナタの言うとおりだったわ。
アナタの言うとおりだったわ。
え? これはいい兆し?
私がちゃんと確かめたけど、香りももう変ってたし。
味も良くない。
味も良くない。
とおねーさんは申し訳なさそうに、
赤ワインの入ったグラスを差し出した。
それも試飲用のグラスである。
新しいボトルを開けたから、試してみて。
と、笑顔で渡されたピノ・ノワール。
danekoの好きな、セントラル・オタゴの
グラスホッパー・ロックという銘柄。
もう一度最初から、グラスを回し、
鼻に近付けてみる。
セラーから出したばかりなのだろう。
まだ温度が低く、香りはそれほど上がってこなかった。
ただ、さっきのような嫌な感じはない。
ひとくち、液体を口に含むと、
酸味がやや強いながら、健全なワインだった。
2016年はやや酸が強い年だったのだ。
しかし、今度は紛れもないニューボトル。
danekoのために開けてくれたんだ。
と嬉しくなった(^o^)
ありがとう。これを一杯もらいますね。
と答えると、おねーさんは満面の笑み。
よかったあ(^o^)
danekoの方こそ、救われた気がした。
今回の対応、
上質なフレンドリーというセオリーも踏襲しつつ。
本当に一流店にふさわしかった。
そうしてあとは、楽しい食事。
グラスワインはもう一杯お替りをした。
だって、ニューボトルだもんね(^^)v
ワイン決めに20分以上はかかったけど、
そのおかげで満足な一食となった。
実はワイン王国、ニュージーランド
しかしこれ、ニュージーランドだからできること?
日本では、「ワインを少しだけ試したい」というと、
レストランでも変な顔をされたりする。
ニュージーランドに限ったことではない。
ヨーロッパでは、フランスでもイタリアでもワインを試させてくれた。
だが日本には、どうもそういう慣習はないらしい。
ワイン王国、ニュージーランドに戻ってきたんだ。
とdanekoは嬉しかった。
そうそう、お支払時にチップもつけました〜。
気持ちよく食事させてもらえたから♬
グラスワイン、何種類あれば十分(?_?)
ところで、いつからか、
いいレストランの代名詞みたいになった、
「グラスワインの種類の多さ」であるが・・・
すべてのグラスワインを良い状態でキープするのって、
どんな店ならできるのであろう(?_?)
ソムリエがきちんと毎日チェックするとか、
かなりハードルが高そうだ。
そんなことをしていたら、
ソムリエも、店のオープン前に酔っ払いそうですね。
まあ、フレンチカフェのような高級店はともかく、
オルトラーナのようなカジュアルレンジでは、
グラスワインはそんなに多くなくてもいい気がするんだけど。
店の客の好みや、料理に合わせて、
泡白赤、2〜3種類ずつあれば十分なのでは(?_?)
でないと、danekoのグラスワイン闘争、
まだしばらく続きそうである。。。(完)
Ortolana
33 Tyler St, Auckland
☎ 09 368 9487
【しろねこにちょいとぽちを♬】
手かざしパワーで酸化ワインを還元するワヨ!
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