その日、danekoはシティで用事を済ませ、
またもやお腹が空いていた。
悪いことに雨が降り出し、
傘を指していてもずぶ濡れ状態。
この日は冷たい雨のオークランド。
ふつふつと湯気の立つ温かい食事を求め、
ハイストリートを登っていたのだった。
メトロ・チープ・イーツ トップ10
少し前、オークランドの情報誌、
Metroを買って読んでいた。
Cheap Eats TOP50 の発表号だったから。
チープ・イーツ。
この物価高のオークランドで、
何を持ってチープというのだろう?
メトロ誌が言うには、
20ドル以下の食事
とのことである。
もちろん、ドリンクやサイドは抜きで。
やれやれ・・・
20ドルって、安いのかなあ?
たっぷり1000円超えなんだけど。
いまだに1000円ランチが闊歩するニッポンの事情と比べると、
この国の外食の高値は際立っている。
と自称・外食王のdanekoも呆れる、
ニュージーランドのお寒い外食事情なのだ。
BannSang
以前住んでいた場所のすぐ近所。
この辺りは、コリアン経営の店舗が多かった。
その中で、良心的な経営で知られ、
ローカル韓国人にも人気だったBannSang。
しかし、danekoはいつしか、
この店から遠ざかってしまっていた。
好きな料理がテンジャンチゲだけだったし。
スンドゥブチゲならFaroのほうが数段美味しかった。
Faroの過去記事
ひさびさに、韓国ランチ・ビビンバ&豆腐チゲ@Faro定食の値段はほんの数ドルの差だったけど、
BannSangは安い韓国料理店のイメージだった。
メトロの記事。
なんか、褒めちぎっている。
そして、TOP50どころか、
トップ10にすら入っているのだ。
Zomatoも調べてみたところ、
5点満点中、4.3と高得点。
これは、danekoが遠ざかっている間に、
美味しい店となっているとか?
来たゾ。
心がざわついて、検証のために来店。
店はほぼ満席だったが、
テーブルを片付けてもらって入店。
スンドゥブ(豆腐)チゲ
お客の回転は悪くない。
長居する客も居ないではないが、おおむね速い。
席に座ってメニューを見ると、
4〜5年前に行っていた頃と変わらぬメニュー内容。
しかし、お値段は4〜5ドルは上がっていた。
たしかこちらのスンドゥブチゲは地雷では??
とのかすかな記憶がアタマの中でフラッシュしたけど・・
もう、寒さに耐えきれず、
豆腐チゲを頼んでしまった(^_^;)
おお〜!!!
ぐつぐつ、ブツブツと煮えたぎる豆腐チゲ。
これでカラダが温まるよ〜ん(^^)v
と、喜びいさんで食べ始めたのだが・・
げげっ!!!
豆腐しか入ってないゾ(@_@)
豆腐しか入ってないゾ(@_@)
タマネギを抜いてもらったdanekoの豆腐チゲには、
豆腐しか入っていなかった。
Faroのは確か、山菜とかキムチやもやしも入ってた・・
16ドル定食。 14ドルで単品。
ま、これが正統派の豆腐チゲ??
と、気を取り直して食べ始めたが。。
スプーンが、何か固い白いものに突き当たる。
その白いものは、石鍋のフチに貼り付いて、
なかなか離れないではないか。
ああっ!! これは卵だ(@_@)
そう、卵が鍋のフチにくっついてるのだ。
案の定・・グツグツした鍋の中で、
すでにもう、固まった状態であった。
あ〜あ、これがFaroならば、
生〜半熟の状態で供されるのに。
そして、お鍋のグツグツ加減に合わせ、
好きな状態になったところですくい上げれば良い。
そんな楽しみが、ここバンサンでは、
根こそぎ失われてしまっていたのだ(T_T)
カラダは多少温まったものの、
danekoの不満はふつふつと煮えたぎっている。
客層が変わりまくり!
そして、周囲のテーブルからは、
中国語しか聞こえない。
あの頃、
たくさんいた韓国人の常連客はどこへ行ったのだろう?
家に帰って娘danekoに聞いてみると、
あ〜、バンサンね、
もう高くなったから韓国人は離れたよ。
もう高くなったから韓国人は離れたよ。
いまはちゃいにーずばっかり。
との寂しい返事であった。
いやいや、別にそれでもよいのだ。
料理が旨ければ・・・
だが・・・
バンチャン(おかず)もヒドい!
これを見たとき、
danekoはその目を疑った。
定食に付いてくるバンチャン(おかず)
ハア〜????
なんじゃこりゃ?
こんな出来合いの着色料だらけの、
お惣菜しか付いてこないのか?
danekoは、思わず周りを見回した。
自分にだけこんな手抜きおかずが来てるんじゃ?
と、疑ったのである(セコい。。)
が、しかし、そんなのは要らぬ猜疑心であった。
右のテーブルも、左のテーブルも、
同じ色彩の小皿が並ぶ。
ここバンサン、
バンチャンが美味しいので有名だったのに、
まったくの劣化版に様変わり。
Zomatoの高評価は、
ちゃいにーずのお客さんが書き込んでいるのだろうか?
キッチンをのぞけば、
以前取り回していたオモニ(お母さん)の姿はなく、
店主(息子)は近代的になったレジを操りながら、
もうその料理にはこだわりも興味もないのだろうか。
ああ。。 終わった。。
さようなら。
これでひとつ、シティで行かなくて良い店が増えた。
検証が終わったのは良いことである。
とdanekoは無理やり自分を慰め、
16ドルを支払って外に出たのだった。。。
アクセス
BannSang Korean Restaurant
47 High Street, Auckland CBD, Auckland
☎ 09 302 1838
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チープも昔は15ドル以下だったのに。。