病院の朝は、ゆったりと始まる。。
まずは顔を拭くオシボリが配られ、
しばらくすると、看護師さんが様子を聞きに来る。
それから、温かい玄米茶がやって来ると、
入院患者たちは、食事の時間が近づいていることを知る。
朝食は軽め
考えてみれば当たり前なのだが、
病院の朝食は軽め。
というより、品数が少ない。
入院6日目の朝ご飯。
・白ご飯
・具だくさんみそ汁
・がんもどきと人参の煮物
・ふりかけ
・ヤクルトもどき
まあ、ですよ。 この朝ご飯が午前8時前。
で、昼ご飯は11時半くらいなので、
3時間くらいしか間がないので納得。
具だくさんみそ汁には、
いつもたっぷりのタマネギが入っている。
おっと、本日のテーマは、
ヤな看護師とのその後であった。
ヤな看護師の日は、気分が重い
人は誰でもそうだと思うのだけど、
好きでない人には会いたくない。
だが、この病院という環境下で、
看護師さんに会わないわけにはいかぬ。
むしろ、一日中、
看護師さんとのやりとりに明け暮れていると言っていい。
そんな中で、danekoが苦手なのはただひとり。
danekoさん、ハイお食事ですよ!
ドカ!
とテーブルの上にトレーが置かれる。
そう、彼女は動作が荒いのである。
悪気がなくても、そういう人もいる。
どちらかと言わなくても、無神経。
彼女が勤務の日は、気の重いdanekoであった。
ヤな看護師の予言?
そんなヤな看護師だが、
danekoの血管が細いことは耳にしていたらしい。
danekoさん、明日の朝、採血しますからね!
と突然、大声で伝えに来た、とある夕方。
ヤな看護師は、その日夜勤だったのである。
明日の朝、6時から6時半くらいになりますよ。
と、たたみかけてくるではないか!
外界では採血などちっぽけなイベントだろうが、
入院中のdanekoにとっては大問題!!
ヤバいぞ! そんな寝起きの採血なんて(@_@)
と、焦りまくるのには理由がある。
まず、朝は体温が低い。35度台ではないか?
よって、血管は出にくいはず。
おまけに、
エアコンの調整が悪ければ、カラダは冷える。
部屋のエアコンは古く、
暖房にしていても時折冷たい風が出てくる死に体エアコン。
どうしよう、どうしよう(-_-;)
そうだ!
あの手があったのではないか!
腕をあっためるのだ。
使い捨てカイロで。。
幸い、
娘danekoが買ってきてくれたカイロがたっぷり。
これを腕に貼って今夜は寝よう。
いちいち嫌らしい奴っちゃ
恐怖の採血まで、あと12時間あまり。
danekoはもう、ドキドキである。
そして運の悪いことに、
この日の夜は気温が低く、寒い一夜となった。
消灯の午後9時になると、
ヤな看護師がまたやって来た。
他にも夜勤の看護師さんはいるのだが、
なぜかヤな看護師ばかりがやってくる。。
そして、danekoの腕を見せてくれという。
じ〜っと肘の内側のあたりを見たり、叩いたり。
danekoさん、もし血管が出なかったら、
こちらに針を指しますからね。
こちらに針を指しますからね。
と、手の甲を触って一方的に言うではないか。
いやいやいや、こういうのを、
優越的立場の濫用というのではないか(?_?)
他の看護師さんなら、絶対もっと優しいゾ!
と内心腹を立てつつも、danekoは逆らわない。
こういうタイプの人間というのは、
逆らう相手にはよけいに攻撃的になりそうだから。
ま、要するに、意地悪されそうなので黙っているのだ。
夜中に何度も目が覚めて
それから、danekoの不安はマックスに。
朝一番に血を採られるだけでもツラいのに、
手の甲なんかに針を刺された日には、痛くて泣き叫ぶゾ。
しかも、採血って3本くらい採るのである。。
しんしんと冷えてくる夜中の病室。
この日も死に体エアコンの効きが悪い日だった。
早朝のイベントが気になって、何度も目が覚める。
ちょっとウトウトしたかと思うと、
布団から左腕が出ているのに気づき、
慌てて目を覚まし、手を布団の中へ。
そして、カイロを確認するが、ズレまくっている。
午前6時〜6時半。
そんな寝ぼけている時間帯の採血。
血管出なかったらどうしよう。
ヤな看護師が相手じゃ、温めることすら許してくれないだろう。
先々の心配で、熟睡できない。
ああ、danekoは何をやってるんだろう。
こんな思いをしなきゃいけないのも、
ヤな看護師のせいだ。
もう、完全に被害者意識のカタマリとなっていた。
アレ?採血を忘れてる?
浅い眠りの一夜が明け、問題の朝が来た。
ヤな看護師が、やって来たので、
danekoは身がまえた。
シャー!シャーっとカーテンを開ける。
そしてご丁寧に、タッセルまで止める。
カーテンを全部開けられると、
廊下から病室が見えそうで嫌なのだが、
こんな迷惑なところだけ、ご丁寧なのである(ー_ー)!!
danekoさん、おはようございます!
そう、声は無駄にデカい。ダミ声だけどね(-_-)
が、カーテンをすべて開けると、
ヤな看護師は採血のサの字も言わず、去っていった。
?? もしかして忘れているのか??
あれだけdanekoを脅しておいて、忘れているとは・・
一晩中、眠れないほど苦しんで、
カイロの位置と腕を温めることに終始したのに、
脅した本人はもう、忘れているって??
結局、採血に来たのはいつ?
danekoは呆れたが、あえて言及はしない。
早朝に採血なんて、自殺行為だもの。
寝た子は起こすべからず。
そうこうするうちに、朝のスケジュールは進んでいく。
担当医の回診。
おしぼりが来て、お茶が来て、
そして朝ご飯。
もう、採血のことは悪い夢だったのか?
とdanekoが思い始めた頃、
danekoさ〜ん! さあ、血を取りますよ!
と、ヤな看護師はやって来た。
さあて、午前8時半までにやらなきゃいけなかったからね。
と、ひとりごとのようにつぶやき、
danekoの腕を細いベルトみたいなのでしばった。
ハア?? 午前8時半までだって??
なんじゃそれ?
なんじゃそれ?
午前6時〜6時半などと言って、
さんざっぱらdanekoをこわがらせておき、
あげくの果てに、午後8時半まででいいとかって!!
そう、外の世界にお住まいの皆さまにはこんなこと、
コップの中の嵐だと感じられるでしょうが、
danekoはいわば、ベッドに縛り付けられた身。
しかも、担当するのは、
ザ・職権濫用・ヤな看護師なのである。
小さな問題が、今はdanekoのすべてなのだ。
情けないお話だが・・
さいわい、採血はあっという間に終わった。
朝起きてからは、念のため腕をしっかり温めていたし、
朝食も食べ、体温も上がってきていたから、
danekoの血管も無事姿を現したのである。
ハア〜、よかった。よかった。
しかし、あの看護師、もうお近づきになりたくない。
どうすれば、適正なソーシャル・ディスタンスを保ちつつ、
平穏な入院生活を送れるだろう・・
採血後の絆創膏を見つめながら、
danekoはなけなしのアタマで考えていた。。
これは、お昼ごはん。
・大分名物団子汁
・わかめお握り
・肉団子とグリーンピースの煮物
・黄桃(カンヅメ)
なかなか美味しかったので、肉団子と漬物以外は完食。
同じ日の、夕ご飯。
・白ご飯
・お吸い物
・煮魚のおろしポン酢添え
・かぼちゃのあんかけ
・ほうれん草と人参の胡麻和え
これもなかなかイケていた。
魚はちょっとフィッシー(魚臭い)だったので残したが、
あとは完食。
入院食生活も、軌道に乗ってきたみたい(^^)v
あとは、ヤな看護師をどうするか、だ。。
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フン、danekoにしちゃヘルシーな食生活ね(-_-)
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いやいや、採血は空腹時に行わないと。
アルフさん、ヤな看護師、朝早く採血するはずだったのを忘れていたのでしょう(^_-)
おかげで助かりました♬