ニュージーランドにお住まいの方だけでなく、
世界の様々な国々から聞こえてくる、
日本は甘い!
日本もロックダウンしなければオーバーシュートする!
という声。
多少、リモートワークが増えたものの、
都会の満員電車もそのまま運行し、
飛行機だって、減便はしてもまだ飛んでいる。
国家の「緊急事態宣言」もまだだ。
そんな中、この週末、
東京・大阪などで外出自粛要請が出た。
外出自粛は単なる「要請」だが・・
3月29日、29日の週末を前に、
日本中のあちこちで、外出自粛要請が出た。
TVで自治体の首長が発表する。
やはり、東京や大阪などの知事は、
地方の知事よりもスピーチが上手いナ。
「外出自粛」というのは、
あくまで「要請」。つまり、
ちょっと強いお願い、みたいなものだ。
はたしてその結果はどうだったか。
う〜む。
こんな人がいない渋谷スクランブル交差点、初めて見た!!
松屋銀座、渋谷109なんかも自主的に店を閉めてる。
外出自粛の要請を受け、
この週末は店を閉めてしまったところも多い。
売上げ減るだろうに、苦渋の決断であろう。
お花見の公園も閉鎖。
各自治体には、
公園などの公共施設を閉鎖する権限があるのだろう。
今は桜が満開のニッポン。
だけどお花見に行けないとなれば仕方ない。
ニュースで見たが、
「ネタ」にするのだろうか、写真を撮りに来ている人がチラホラ。
東京の街は閑散としてしまったが、
大阪も、負けてはいない。
大阪・ミナミ。
いつもの週末ならば、
人で賑わう道頓堀もパラパラの人出だ(^_^;)
政府のガードはゆるめだけれど・・
各自治体首長からの「お願い」だけで、
こんなにも人が外に出なくなるのだ。
日本の住民の、民度は高い。
「外出はいけないこと」という同調圧力が、
今回はプラスに働いているようにも感じる。
NHKのニュースでは、原宿にて、
「予定通りお友達と会ってる」
などというインタビューを載せているが、
街自体は竹下通りもガラッガラ。
お店も半分近くは閉まっているのでは?という印象・
開いているクレープ屋さんがあったけど、
バイトの人達も出たくないだろうなあ・・
前述したように、
いまだ緊急事態宣言をせず、
ロックダウンもせず、
週日満員電車を走らせ、
新幹線も飛行機も動いている日本。
その理由は、ずばり。
経済をストップさせたくないからだろうな。
今、ロックダウンをしてしまえば、
それでなくてもインバウンドが消えて苦しむ小売業の息を止めてしまうことになる。
あくまで個人的な見解だけど、
感染者数と死者数を把握しつつ、
できるなら経済を止めずにソフト・ランディングしたい。
というところではなかろうか。
日本人の手洗いの習慣と清潔度
ニッポンの煮え切らないコロナ対策に、
お隣の国々からは特に批判の声が強い。
その裏には、
なぜ日本だけ死者が少ない?
という、統計数字に関する疑問もあるように思う。
なので、
検査をしないから、感染者数が少ないんだ
とか、
死者のうちの感染者をカウントせず、隠しているのだ
などという憶測をされてしまうのだ。
これらの憶測には、現場の医療関係者たちから、
日本で感染者の隠蔽など不可能。
感染報告は厳密に管理されている。
との悲鳴にも似た反論がツイートされているが・・・
ただ、海外にお住まいの日本人の方々に、
danekoから伝えたいことがある。
それは、日本人は今、
全力で自助努力をしているまっ最中だということだ。
外から帰ったら、すぐに手洗い&うがい。
マスクは、他人にうつさないために。
職場や商店はその都度アルコール除菌で拭き上げ、
トイレは頻繁に清掃する。
もちろん100%感染しないとはいえないが、
ひとりひとりが感染防止にものすごく神経を尖らせている。
休校要請にも、外出自粛要請にも、
大半の日本人が自治体や政府の言うことを守り、
感染を広めないために努力しているのである。
政府のやり方がゆるくても、
国民の公衆衛生のレベルは世界一ではないか?
日本はよくやっている?
もっととにかく検査をしろと言われたり、
国境封鎖しなきゃ感染クラッシュだと言われたりしながら、
日本の人口100万人中の死亡率は、
信じられない低さを保っている(本日現在で54人)
ニュージーランドはまだ誰も死んでない
という事実もあるけれど、
ニュージーランドの感染はまだ始まったばかり。
(しかも危ない冬の時期はこれからだ)
日本で最初に感染が見つかったのは1月16日。
神奈川県での中国人感染者が初だった。
それから、もう2ヶ月半が過ぎようとしている。
やはり、日本(日本人)は検討しているといってよいのではなかろうか。
たとえそれが、政府の策でなく、国民の自助努力に頼ったものだとしても。
今、ふつうの日本人の心のなかには、
「医療をパンクさせないように」
という意識が相当強い。
テレビの報道番組が、
検査を煽るようなコメンテーターによって、
検査!検査!検査!
といくら煽ろうとも、
病院に患者が殺到することはない。
4日間、37.5度以上の発熱が続いたら
というガイドラインはよく守られているようだ。
日本独自の感染防止策や如何に?
danekoがTwitterでフォローしている方が言っていたひとこと。
>人口、経済規模、ロジスティクス、医療資源、習慣やらを同じくしないんだから、
>当然、戦略も各国、異なるのだ。
ホント、そのとおり!
去る2月23日、加藤厚生労働大臣は、
日本のコロナ対策を発表した。
ツイッターを眺めていたら左の図が流れてきました。「ああこの図ね。加藤厚労相が紹介してたヤツの英語版か」と思って本文読んでいて「あれえ?」と重要な事実に気づきました。加藤厚労相のエピデミック図の発表が2月23日なのに対してアメリカの図は3月6日発表なんです。… pic.twitter.com/XFCMZAqL6X
— Ricky_Elwood (@David_R_Stanton) March 8, 2020
この方のツイートにあるグラフがそれ。
厚労省発表のエピデミック図である(後述します)
日本の感染対策は、初動では失敗だった。
経済を優先させたために、
春節の時期に中国人観光客を受け入れ、
空港での検疫も甘かった。
これにはホント、
オピニオン・リーダーの方々が非難ゴウゴウ。
danekoもNZで腹を立てていたのである(ー_ー)!!
その後、
たとえPCR検査をして陽性でも、有効な治療法がないと声を上げた専門家がいた。
既往症のある患者、高齢の患者が重症化しやすいことがわかってきた。
ダイヤモンド・プリンセスの乗客のケアをしたことは、
税金の無駄のように言われていたし、
英国籍、米国運営会社のクルーズ船なのに、
なぜ日本が検査をしたり陽性者を入院させたりしたのか。
下船させずに船内防疫を続けたことに対しても、
世界中から批判が殺到した。
だが、その後の展開はご存知の通り。
日本の対処があのときできるベストのことだったと、
世界は知ることになる。
また、クルーズ船対応は、
その後の「クラスター感染の防止」という、
日本の感染対策の最大のヒントとなった。
「感染クラスター」を重視し、
やたらな検査をしない。
医療を守り、重症患者のために医療リソースを残しておく。
この図のように、
流行を長引かせつつ、流行のピークを下げる。
これがいま、日本が目指している感染対策だ。
その結果は、今はまだ、答えが出ていない。
残念なことに「自粛疲れ」か先週末、
目黒川の花見にたくさんの人が出てごった返したり。
国民にも気の緩みが見られた。
今現在は、ちょっと油断すると、
オーバーシュート(感染爆発)に移行しそうな気配もある。
日本のやり方は、独自のものなので先例がない。
その結果は、数ヶ月先には出ているだろう。
danekoは日本人なので、
心から日本の国を支えたいと思っている。
微力ながらも。。
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