外出してみて、恐る恐るではあったが、
杖をついて歩くことでわかったことがあった。
だが、
一番心配していた筋肉痛はなかった。
急に運動量が増えたので、
さぞかし筋肉痛かと身がまえていたけど、
翌日はなんてこともなく、調子良かった。
普通の人にはほど遠い
単調な病院生活から外に出てみると、
ちょっとしたことがいかに大変かがわかる。
病院というのは、
段差も無いしワンフロアで生活全てが済む。
外来で診察する時はエレベータを使えるし。
病人でもあまり不便を感じることはない。
が、外に出てみると・・
たとえば、車を降りて歩くこと。
駐車場に停めた車から、
目指す建物のドアは、遥かに遠い。
いや、遥かに遠く感じるのだ。
ケガをする以前と違って、
サッサッサッと歩けない。
ふうふう。。
思わずカラオケ王子に、
入り口前で私だけ降ろして~
と頼むことが多かった。
ミジメである。。(^_^;)
家に帰るには、ここをクリアしないと
看護師さんによれば、
退院前に試験外泊をしてほしいという。
そろそろ退院が視野に入って来たのだ。
だが、実際に試験外泊を希望してみたところ、
階段の上り降りがスムーズにできないといけませんよ
と医者に言われてしまったのである。
そこで、療法士さんに階段をメニューに入れてもらう。
ケガをした方の足をかばいつつ、
まずは上りから始めた。
病室は2階にあるので、
まずは杖をついて階段を降りる。
なかなかに、コツがいるものだ。
階段など・・
元気なときには意識することもない。
特に意識せずに上ったり、降りたりするものだ。
それがいまや・・
階段はdanekoの前に立ちはだかる高い壁のように見えた。
PTさんが、
ケガしてない方の足から踏み出して、
左、右で一段ずつ、上っていきますよ
左、右で一段ずつ、上っていきますよ
と教えてくれたとおりに登る。
左足、右足で一段。
ふだんの倍の時間をかけてヨチヨチと階段を上っていく。
それでも、上りはまだよかったのだ。
むしろ下りの方が難しいんですよ
とPTのSさんが言うとおりであった。
下りは悪い方の脚から先に降りる。
そして、悪くない方の足を同じ段にそろえる。
何回か、上り下りするうちに、
ずいぶん慣れてきた。
danekoだって、階段を歩けるのだ。
一段ずつだから、かっこ悪いし遅いけど。
もうちょっとレベルを上げる
その翌日くらいには、杖が要らなくなった。
杖無しで、階段を降りれる(^^)v
階段というのは、
廊下をただ歩くより、トレーニング気分になれる。
また、めったに人と合わないのがよい。
廊下だと、いつも必ず誰かが通っているし、
部屋から見ている患者さんの目もあるし。
なかなかいい感じですね。
じゃあ、今度は一段ずつじゃなくて、
ふつうに一段ずつ降りてみましょうか?
じゃあ、今度は一段ずつじゃなくて、
ふつうに一段ずつ降りてみましょうか?
と、いきなり言われてとまどった。
ふつうに降りるということは、
悪い方の足を2倍、下に降ろすことになる。
ふだんは何でもない動作だけれど、
イテててて!
腿が突っ張って痛い。
傷口が痛むのか、
筋肉が痛むのかはわからないけど、
筋が引っ張られて痛む感じ。
まあそれは、典型的な症状らしい。
下りはもうちょっと時間がかかりそうだ。
試験外泊するイナカの家は、一戸建て。
しかも、寝室は2階にあった。
2階を登り降りするたびに、
同居人につかまって歩くわけにはいかぬ。
家に帰れば、昼間はひとりなのだ。
その他にも問題が
それに、家は介護対応ではない。
danekoより足腰がずっとじょうぶな同居人は、
手すりの必要など少しも感じていなかった。
はたして・・
・玄関を上がれるだろうか。
・廊下にはいっさい手すりがない。
・トイレの入口に段差もあった。
・お風呂に椅子すらも準備してない。
・ベッドはたしか硬すぎてケガした側が痛いはず。
試験外泊への心配は尽きなかった。
お風呂の椅子や、ベッドパッドを買いたかったけど、
この頃は、コロナ感染が深刻になってきていた。
Amazonの荷物すらこれまで通りに届かない。
すべてを揃えてから、外泊するのでは遅くなる。
病棟も、少し前から面会も原則禁止になっていた。
友人知人の見舞いはできなくなった。
家族であっても、長居はできない。
ただ同居人は毎日、洗濯物を届けに来るが、
滞在時間1分以内という驚きの短さのためか、
看護師さんから停められたことはなかった。
そうそう、
カラオケ王子と外出した日のこと。
夕方二人で外出から戻り、エレベーターに向かっていると、
後ろからパタパタ!と足音がする。
すみません!いまは面会禁止になってるんです!
と受付の女性が追いかけてきて止める。
danekoたちが「??」と振り向くと、
コロナでご家族でも面会禁止なんですよ。
どうやらdanekoたちを見舞いの家族と思ったらしい。
あのー、私入院患者なんですけど。。。
外出から帰ってきたところです(^_^;)
外出から帰ってきたところです(^_^;)
というと、
あら〜!す、すみません!
すっかりお見舞いの方だと思いこんでて・・
と謝られたのだった。
そのときdanekoは、一応杖をついていたのだが、
入院患者とわからなかったのだろうか。
カラオケ王子は、
でもよかったね。病人に見えなかったんだよ。
と、慰めてくれたのだった。
そして、入院食日記
病院食などアップしても、
どこの誰の役にも立たないと思っていたが、
意外にも
「美味しそう」「カラダによさそう」
などのお声をいただき、気を良くしたdanekoであった。
朝ご飯
・コッペパン
・タマネギと人参のスープ
・炒り卵
・いちごミックスジャム
・牛乳
必殺コッペパンである(^_^;)
卵も、スクランブルエッグというより、いり卵。
昔なつかしいラインナップだ。
昼ご飯。
・白ご飯
・すまし汁
・白身魚の唐揚げあんかけソース
・ほうれん草と人参のおひたし
・黄桃(缶詰)
ここを退院したら、
桃の缶詰など食べることもないだろう。
いまだけの、特別なメニューには違いない。
ただ、魚の鮮度はいまひとつであった。
鮮度をごまかしたければ四川風がいいんだけどな。
晩ご飯。
・白ご飯
・具だくさんみそ汁
・豚しゃぶと温野菜
・白菜のおひたし
・きんぴらゴボウ
夕食は、特に野菜たっぷり。
日々このようなメニューで、
便秘薬が必要になるとは思えないのだけど。。
病棟には、緩下剤を求める声が飛ぶ。
danekoには不思議でならなかった。
きっともうすぐ、
この入院生活も終わる。
なのに・・
担当医師から外泊許可をもらったとき、
danekoは特に嬉しいとか思わなかった。
【しろねこにポチ感謝です】
にほんブログ村
ワタシも階段昇降やろうかしら。出バラ解消に(-_-;)
関連記事
- danekoの入院食日記21・退院前の試験外泊へ
- danekoの入院食日記23・いよいよ退院!外の世界で第一食は?
- danekoの入院食日記20・イナカの病院にもコロナの波が・・
- 味覚戻りました(^_^)/
- danekoの入院食日記1・入院しました!新型コロナじゃないけど・・