とうとう、その日の朝が来た。
Amazonで買いまくっていたせいで、
思いの外、荷物が多くなっていたので、
まとめるのが大変であった。。
最後の入院食
思えば3月初めに救急車で運ばれ、
そのまま入院、手術。
たった2週間の日本滞在の予定が、
医者に「3〜4週間の入院」と宣告され、
そのままニュージーランドに戻れなくなったのだった。
自分ひとりの時間が十分にあるのはよかったけど、
入院生活はやはり不便だった。
部屋の空調も古くて思い通りの温度設定にならないし。
特に、入院後半は自分のポケットWi-Fiが調子悪く、
ネットの通信障害でインターネットができなかった。
コロナ感染の流行で、アクセス集中したのかも?
スマホからテザリングするも、
画像編集などするとデータを無駄に食いそうで怖い。
仕方ない時だけネットを使うという、
ストレスフルな日々でもあった。
そんな中、
最後の朝ご飯。
泣いても笑っても、これが最後。
・白ご飯
・具だくさんみそ汁
・卵焼きと漬物
・かつおふりかけ
・牛乳
最後の朝餐、ということで、
特別に、甘い卵もふりかけも食べておいた。
牛乳をお土産に持ち帰る
そう、パック牛乳は、お持ち帰りしようと決めた。
消費期限にずいぶん余裕があるし、
NZの腐れミルクとは違うであろう。
病院から家まで10分ちょっとだから、
キャリーバッグに入れてもだいじょうぶ。
実は談話室の冷蔵庫にも入れてあるから、
計3パックのお土産である(^_^;)
ケチと言われようが、入院費用の一部なのだ。
無駄にしてはならない。
パック牛乳を笑うものは、パック牛乳に泣く(ー_ー)!!
などという格言は無いかもしれないけど。。。
本当はもうあと2〜3パックは残してあって、
大事に冷蔵庫に入れていたのだが、
火曜日の「冷蔵庫の片付け」の日に、
一掃されてしまった(-_-;)
名前を書いておかなかったからである。
なので、持ち帰る2パックには、
danekoの名前が書いてあるという、
涙ぐましくもお恥ずかしい状態なのであった(^_^;)
IT担当大臣、迎えに来る
退院時の迎えは、
一番フットワークのいい(近い)IT担当大臣に頼んでいた。
長男のカラオケ王子もフットワークはいいのだが、
なにせ関西在住のため、
突然の退院には対応できないかもしれない。
今回は声掛けしていなかった。
同居人が昼休みなら迎えに行けると言ってきたが、
荷物運びには不向きだ。
荷物が多すぎると、逆ギレされる可能性もある。
丁重にお断りしておいた(^_^;)
病院の昼ご飯はお断りして、
ひたすら荷物をまとめ、ゴミは捨てる。
ゴミなどそんなに有るかと思われるだろうが、
なにかのために取っておいた段ボール、
細々したものの収納やしきりに使っていた紙箱など、
家には持って帰らないものがけっこうあった。
IT担当大臣は、時間通りにやって来た。
布団やクッションなど、かさばる荷物も多いので、
2階にある病室から駐車場まで、
何度も運んでもらうのは気の毒に思っていたが、
若者は、ホイホイっと段ボールや袋を抱え、
あっという間にベッド周りはスッキリ。
あとはdanekoがキャリーケースとバッグを持ち、
大きな袋を2〜3個持ってもらえばOK。
ラッキーだったのは、昼休みの時間だったので、
ナースステーションにほんの数名しか、
看護師さんが居なかったこと。
「danekoさ〜ん、退院おめでとう〜〜!!」
なんてやられた日には、恥ずかしいし、だいいち、
他の部屋の人が覗きに来て、
挨拶の手間が増えてしまう。
ここはひっそりと、退散したいdanekoであった。
いつもリハビリしていた、階段を降りてゆく。
この階段を降りるのも、これで最後。
降りたらもう、上ってくることはない。
いや、ぜひともそうありたい。。。
退院後の生活にちょっと不安もあるけれど、
もう入院生活は味わい尽くしたし。
などと言いつつ、
一週間後にはまた診察で病院に来ることになっていた。
退院後、記念すべき一食は
家に帰る前に、
IT担当大臣とお昼を食べることにしていた。
選択肢は3つあった。
1. ラーメン
2. うどん
3. もしくは別のラーメン屋
なんのことはない。
イナカには、食べるところが少ないのである。
いや、なんかわからない食べ物屋はけっこうある。
しかしそこは、食べ物にウルサイdanekoが、
足を踏み入れてはいけない未踏の地であった。。
ITが選んだのは、うどん屋さん。
ごぼ天うどんは九州名物。
こちらのうどんは、この町で一番おいしい。
でっかいごぼう天がド〜ンと載っていて、
食べにくそうではあるのだが。
博多うどんのようにぐだぐだに延びているのではなく、
コシのある麺が好きだ。
danekoの、天むすセット。
天ぷらは揚げたて、ちょっと塩の効いたご飯は温かい♬
かけうどんに、天むすが2個と、
小鉢とデザートのトリプル炭水化物。
まあ、デザートは食べませんけどね。
だって、くず餅のニセモノみたいなのだから。
天むすは、以前よりも小さくなっていた。
danekoは別にかまわないが、
この町に住む一次産業の人達には不幸の知らせだ。
九州のうどん店では、
ダブル炭水化物は当たり前。
老若男女、うどんの他にも何か食べている。
オーソドックスないなり寿司やおにぎりの場合もある。
その他、小さな丼もの各種。
カツ丼、親子丼、天丼、などなど。
ITがうどんだけなのは、糖質制限中だからだ。
本当は、丼や唐揚げを食べたいところだろう。
その証拠に、かき揚げの天むすを食べてくれた。
danekoはまだ、杖をついていた。
駐車場へもゆっくり、一歩ずつ進む。
ケガをした方の脚は、
突然の外の世界にびっくりしているようだ。
段差や、デコボコや、障害物の数々。
入院前には気づかなかったハザードを乗り越えながら、
クルマまでがすごく遠く感じる。
スーツケースをいつものように2つ持ち、
ニュージーランドに向かうなんてことは、
このときのdanekoには夢のまた夢であった。
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天むす・・魅惑の響きダワ(^q^)
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