ニュージーランドへの道その6・オークランド空港から隔離ホテルへ

bus 202006 airport


この記事は、その5の続きです。



オークランド空港内は、

いまやバイキン、いや感染が疑われる乗客たちの巣窟。


ソーシャルディスタンスを取るために、

どこに行っても並んで待たされるのであった。。。


入国エリアの写真は撮れないので、

写真はバスに乗ってからですよ(^_-)


入国審査、そして乗客の分類



いつもの入国審査を受ける前に、

一つ関所があった。


3〜4個の臨時カウンターに、係官が交代で立つ。

そこに、乗客は一人ずつ順番にアプローチし、

さまざまな質問を受けるのだった。


・一ヶ月以内にどの国にいたか
・2週間以内に感染者との接触はあったか
・家族や近親者に感染が出ていなかったか
・今現在、疑わしい症状は出ていないか

などなど。

そして、熱を測られる。


OKだったら、通常の入国審査に進める。

ほぼほぼ自己申告なので、

都合の悪い情報を言わない人もいるのではないか?




quarantine 2020
関所を離れる時、こんな紙をもらう。

B,と書いてある。


これが、通行手形なのだとは思わず、

なんだろうな〜、とシゲシゲ見ていたのだが、


どうも、このアルファベットで、

入国者を分類してるみたい。


Bは、Managed Isolation、

つまり隔離ホテル行きということか?


このあと入国審査はふつうに行われるが、

人との距離を取ることには厳格。


これまでのように、くっついて並んだりはできない。

なので列は、どんどん長くなっていく。


日本で感染者の話を聞かない謎



ところで、日本の友人知人の間で、

「一体誰がコロナかかってるの?

まったく周りにいないよね・・」

という話題がちょっと前から囁かれていた。


友人知人、誰も死んでいない。

志村けんとか、岡江久美子とか、

芸能人は友人でも知人でもない、遠い世界の人だ。


日本では、誰がコロナに罹っているのか、

ふつうに暮らす日本人は不思議に思っているのだ。


感染病棟の医療関係者が、

某国人の患者ばかりで嫌になってくると、友人に漏らしたらしい。。


日本人の感染者・死者はテレビの報道が煽るレベルではないのでは?

danekoの家族はおろか、

友人知人で、コロナに罹った人などいない。


あ、そうそう、

3月に海外旅行からの帰国者で、一人だけいたかな。

SNSの知人だから、接点はなかった。


ホント、海外旅行は危ないんですよ(-_-;)

空港がこんな状態ですからね・・・


まだ読んでない方は、ぜひ参考までに。




ね、海外旅行、行きたくなくなりますね。。


3月から、テレビであれほど毎日騒がれていたのに、

danekoが同居人と住む街では、

一人の感染者も出ていなかった。


リアルでも、SNSで繋がってる人達も

蓋を開けてみれば皆、元気でそこにいる。

コロナ前と、まったく同じように笑顔で。


だから、係官に嘘を言う必要はまったく無かった。

入国審査を終え、スーツケースを取りに行く。


荷物を取ったらまた並ぶ。。



乗客は皆、

入国審査にたっぷり時間がかかる。


その前に、関所もあるし、

その前に、トーテムポールの前で並ぶし。

やっぱちっちゃな折りたたみ椅子があると神ですよ。


danekoが荷物レーンに着いたとき、

ベルトコンベアの上には、荷物満載。


くっつき合う荷物たちに思わず心配になったが、

荷物同士の3密はかまわないよね?


ったく、

何でもくっつくのを心配してしまうクセがついている(^_^;)


今回は、スーツケース1つだけにしてよかった。

荷物が増えるほど、面倒も増えそうだ。


まあ、理想はハンドキャリーだけなんですけど。

さすがにそれは、danekoには不可能だった。


手荷物だけで済ませられる方は、

預けないのが正解と思いますよ。


そして、検疫とX線検査。

カウンターの係官は、日本語を知っている。



オカシ? That’s OK.

No サカナ? No ニク?


など、日本人用マニュアルが出来ているらしい(^_^;)


今回は、用心して食品を控えめにしたのだ。

ぬか床は持ってきたけど、まったく引っかからなかった。

商業用パッケージだからかな?


唯一、怪しく思われそうな、乾燥シイタケ。

これは、手荷物のミニボストンに入れておいて、

係官に直接見せた。


スライスだったので、すんなりOK。

あとは、X線検査。 これもパス。


ふう〜、

怪しいものを持ってないつもりでも、緊張する瞬間だ。


噂では、海外からNZへの帰国者が、

あれこれとグレーな食品を持ち込んでいるということで、

観光客ではなく、住民の荷物に厳しい目が注がれてるとか。


ま、今は観光客はいないんですが。


隔離ホテルはどのように決まる?



すべての検査をパスすると、

いつものアライバル・エリアに出ていく。


danekoは今回、

どうやってホテルを決めるんだろうと気になっていた。


いいホテルだといいなあ〜。

できればオークランド市内で。

なんて虫のいい考えもあったのだが、


シドニー〜オークランドの機内で、

CAさんに聞いてみたのだ。

すると、


・今現在、15ほどのホテルが隔離施設となっている
・市内も、空港エリアもある
・この便の乗客がどこに行くかは全くわかっていない

というお答えであった。


これも、刻々と変化する状況の中で、

リアルタイムでどうなっているかはわからない。


この時はまだ、

オークランド市内と空港のホテルだけだったが、

danekoが到着した数日後には、


オークランドのホテルは満室となり、

ロトルアのホテルに連れて行かれたというニュースを見た。


さてこれからどうするのだろうと、

到着エリアに出てみると、


そこに一人の係官がおり、

関所でもらった紙を確認している。


danekoの、B、と書かれた紙を見て、

「ハイ、こっちね〜」と指をさす。

悲壮感は、まったくない。


到着出口から、左に回っていくエリア。

これまで一度も足を踏み入れたことは無かった。


ほとんどの乗客が、Bだったのではないか。

皆、そっちの方に行くので、みんなで行けばだいじょうぶ状態。


danekoが行くホテルは、もう決まっているのだろうか?

どこかで誰かが、決めているのだろうか?


歩いていくと、やがて、

大きな自動ドアがある出口の前に出た。


ここでも、間隔をとって並んで待たされる。

外は雨がじゃんじゃん降っている。


もう、とっぷり日が暮れて、夜だ。

時刻は午後7時前後だったと思う。


夏至前の明るい日本から、

冬至前の暗いニュージーランドに来ちゃったのよね・・


danekoは飛行機の席が前の方だったので、

待ち時間は少ない方だったけど、


後ろの席の人は、いったい何時間待たされるのだろうか。

子連れの親子とか、順番を譲ってもらえるのだろうか?

大変である。


ドア越しに目を凝らすと、

バスが何台か、ロータリーに沿って並んでいた。


あの中の、どれかに乗るのだ。

ホテルの名前が書いてないかな?


と、がんばって見たけれど、わからない。

ただの、観光バスのようである。


誰か、ドアの前の係官にホテル名をたずねているが、

わからない、との返事のようだった。


ホテルが決まった瞬間



ここでも、danekoはほとんど列の先頭にいた。

だが、自動ドアが勝手に開くので寒い(-_-)


ひとり、南米系のようなおねーさんが、

係官になにか熱心に質問していた。

話し向きから、外交官関係者かなにか?


その女性の立つ場所のせいで、ドアが開くのだ。

待ってる面々は、寒いのでブーイングであった。


おねーさんは、間違った方向に来たとわかり、

列を離れていき、自動ドアは閉まった(^_^;)


いやいやいや、

シドニー空港から少し寒気がしていたdaneko、


このときの待機中に、風邪を引いてしまったのだ。

しかし、緊張のあまり、

自分が風邪を引いたことは気づかなかった。


係官はトランシーバでどこかと通信し、

指示を受けているようだったが、

やがて、バスに向かうよう、danekoたちに告げた。


やっと、寒いエリアから離れられる。

しかし、外はもっと冷たかった。


傘など、もちろんない。

しかも、上着なしである(^_^;)


一番前に停まっていたバスに着くと、

でっかいスーツケースをオジサンに預け、

バスに乗り込んだ。


danekoは手荷物が多かったので、

高いステップを登るのにヨイショっとなっていた。


そしたら、先にバスに乗り込んでいた男性が、

danekoの荷物を手伝ってくれた。


ニュージーランド 、親切な人がいます(T_T)


その人が、danekoの荷物を一番前の席に置いたので、

自動的に、一番前の席に座った。


正確に言うと、一番前の席はクローズしていて、

前から2番めの席。


席についてから幾らか待たされた。

更に何人かの人達が乗り込んでくる。


しかし、バスを満席にするつもりはないらしい。

運転手はある程度のところで荷物の取り扱いを中止し、


運転席に乗り込んで、ドアを閉めた。

寒いですからね。。。


それから、5〜10分ほど待っただろうか。

だんだん時間の間隔がテキトーになってくる(^_^;)


誰かが外からバスのドアをノックした。

運転手がドアを開けると、その男は、

○○!


と告げ、バスが走り出した。


つまり、この瞬間に、danekoのホテルは決まったのである。


daneko
○○? そんなホテル、知らないなあ・・



どんなに思いつくホテルの名を思い出そうとしても、

○○の名はdanekoの辞書には無かったのである。


「マイアミ!」みたいに聞こえた。

そんなホテル、知りませんよ。





bus 202006 airport
バスの前方から外の景色を。


降りしきる雨の中。

danekoはどこに連れて行かれるのだろう?


Pullmanとか元のランガムだと良いなあ・・

などと、この時は祈っていたのだった。


続きは完結編ですよ♬


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フン、虫のいいことばっか考えてるのネ、danekoって(-_-メ)



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