Day1というのは、2日目のことですよ。
なぜならば、隔離ホテル到着の日は、Day0と決まっているからなのだ。
danekoはこのややこしい決まりのせいで、ときどき今何日目なの?とわからなくなる。
そうそう、Day0の記事から読みたい方は、こちらをどうぞ。
隔離初日も忙しかったが、
2日めもなかなかの忙しさであった。。。
もくじ
ニオイ戦争とヘタりマットレス
隔離ホテル初日。
danekoはなかなか寝つかれなかった。
カラダはものすごく疲れているはず。
なのに、気になることが幾つもあって・・
まず・・・
枕が臭い!!!
顔をうずめる枕から、嫌なニオイがしてくるのだ。
染み付いた汗のニオイ、整髪料のニオイ、男性用コロンのニオイ。。
だんだん気持ちが悪くなってきた。
しかし、時は夜中。
あまりレセプションを起こしたくない。
我慢していると、今度は腰が痛くなってきた。
鈍い痛みが少しずつ、カラダの奥からやって来る。
手を当てると、ずいぶんと腰が沈んでいるではないか。
ああ・・マットレスがヘタってるな。たぶん・・
昨年ケガをして以来、ヘタりマットレスは厳禁。
日本では機能性マットレスで寝ているdaneko。
とはいえ、そんなものでなければ眠れないわけでもなく、
たまの出張の際はホテルのベッドでも問題なかった。
なのに・・このホテルのこの部屋のベッド。
どう考えても柔らかすぎる。
danekoは起き上がり、受話器を取った。
レセプションに掛けると、応答はあった。
午前3時過ぎだったろうか。
ベッドがフラットで眠れない、というと、
このホテルのマットレスはニュージーランドの標準的なものだよ。
と、おにーさんの返答。アジア人みたいだな。
でも、この部屋だけヘタってるんじゃない?
そうとう身体が沈むんだけど
そうとう身体が沈むんだけど
え〜っと、キミは日本から来たんだよね。
日本に比べるとこの国のマットレスは柔らかいからね。
日本に比べるとこの国のマットレスは柔らかいからね。
いやいやいや、そういう問題じゃない。
danekoは、
・もうニュージーランドに10年住んでいること
・こちらのベッドも知っていること
を伝えた。
アジア人おにーさんは、danekoの悲痛な声に同情的ではあった。
夕方、別件で電話したときのキウィのおねーちゃんよりはるかに感じが良かった。
それにしても、このベッドではdanekoは一睡もできないだろう。
とはいえ、この夜中に解決策はなかった。
部屋にはスタッフは入室できないからだ。ヘタリの事実を確かめようがない(T_T)
ひたすら理性的なナース
danekoはもうあきらめて、眠らずに夜を過ごすことにした。
部屋はしんしんと冷えてきている。
この部屋、加えて暖房の効きも悪い。
というか、室温を19℃〜23.5℃にしか設定できないらしい。
冷たい風が出てくるので、24℃以上に上げようとすると、
「MAX」という表示が出てそれ以上には上がらない。
なんちゅーケチなエアコン、いやホテルなんだろう(-_-メ)
と、ナースから電話がかかってきた。
様子はどうか、と聞いてくる。
おにーさんが伝えたのだろう。
今度はインド系の英語の発音だ。
マットがヘタってて足腰が痛くなって眠れない、というと、
薬を飲んで温かい飲み物を飲んだら寝れるわよ
というではないか。
danekoはムッとした。
昨日のフライトでも眠れなくて、疲れ果てているのに。
こんなボヨヨヨ〜ん!とお尻の沈むマットレスで、
うっかり眠ったりしたら・・・
いや、今日明日の2泊くらいならガマンできる。
でも、14泊は絶対無理。
ただでさえ、隔離で健康を損ないがちなのに、
このベッドのせいで、病院行きになるかもしれぬ。
だが、看護師は理性でdanekoを説得しようとする。
その口ぶりは、徹底して論理的で、押し付けがましくさえあった。
・夜中で誰もどうにもできないのは事実
・明日になったらレポートをレセプションと昼のナースに渡す
・それまでは、騒いでも仕方がない
・持っている薬を飲んで寝たほうが良い
・牛乳を温めて飲めば良い
・とにかく寝てしまわないと、結局もっと健康に悪い
と、ご立派なロジックを展開するのだが、
牛乳が来るのは明日の朝。
電子レンジもなくてどうやって温めるの?
不眠症の患者用マニュアル読んでるだけじゃない?
だんだんムカムカしてきた。
danekoが困っているのは今晩眠れないことではないのだ。
だから〜今晩ひと晩のことじゃなくて、明日も明後日もこれじゃあとんでもないって言ってるんだけど!!
部屋を変わりたいの!看護師なら困ってる人間の気持ちくらい理解してよ!
部屋を変わりたいの!看護師なら困ってる人間の気持ちくらい理解してよ!
と、患者?の気持ちに寄り添わない彼女にキレた。
そうしたら、ナースは沈黙し、急に優しくなった。
アラ、そういうことを心配していたのね。わかったわ。
お部屋を変わるにしても、明日になるから今晩はどうしようもないのだけど・・必ず伝えておくから安心してね。
お部屋を変わるにしても、明日になるから今晩はどうしようもないのだけど・・必ず伝えておくから安心してね。
ああ〜、やっぱガイジンって、
1から10まで言わないとわからないんだよね(^_^;)
「察してくれる」とか期待しちゃいけなかったんだ。
ダイレクトに、何をしてほしいのか具体的に言わないと通じないんだ。
この感覚、忘れていたかも。。
理性的なナースは、
「今私に、なにかできることがあるかしら」と聞いてきたので、
danekoは毛布を2枚もらうことにした。
電話しているうちに、部屋の空気がさらに冷えてきたからだ。
腰痛を避けるために起きていても、カゼを引いたらまずい。
隔離施設で風邪はホント、怪しまれるだけですからね。
コロナの初期症状と風邪は似ているんだし。
ナースは「毛布をレセプションに頼んであげる」といって電話を切った。
ふう。。
眠れない夜のあとに二度寝
danekoも言うことは全部言ったのでなんかスッキリした。
そうそう、このベッド、ホテルスタッフはヘタっていることを認めないけど・・
と、立ち上がり、スプリングの具合を点検する。
もう、建設的な行動をとるのだ。
おや?
足の辺りはヘタりが少ないゾ(ー_ー)!!
両手に体重をかけ、ベッドのあちこちを調べる。
ベッドの頭のあたりは、ヘタっている。
身体が当たるあたりのヘタりは相当にひどい。
真ん中辺は、柔らかく、弾力が失われていた。恐ろしい。
だが、足の部分のスプリングは生きている。
多少のヘタリはあるものの、ベッドを横に使えば寝れそう。
ひとすじの光明が差し込んだのだ。
そうこうしているうちに、毛布が届いた。
2枚と言ったのに、一枚だったけど(^_^;)
ま、クイーンサイズの毛布だからいいや。
2枚に折って上から掛ければ暖かいし。
と、ベッドの下半分のヘタリが少ないところに横になった。
真ん中〜上の方は使えないから3分の1だけ。
気をつけなきゃ。寝返りを盛大にうつと床に落ちるよ
と、自分に言い聞かせ、danekoは横になった。
このとき、朝の6時前。
もう朝だけど、ちょっとでも横になっておこう。
と思ったのもつかの間、
danekoはすとんと眠りに落ちていた。
朝ごはんが来て、すぐ昼ごはん
ドンドンドン!!
とドアを叩く音でdanekoは目を覚ました。
それが、ルームサービスでないことはすぐわかる。
ルームサービスはドアを叩いて反応が無いと行ってしまうが、
その音は確実に、danekoにドアを開けさせようとしていた。
ヘルスケアチームが朝の問診に来たのだ。
時計を見ると午前11時過ぎ。
ああ〜けっこうよく寝たな。
検温と問診を、寝ぼけつつ受ける。
最後に防護服のナースは、呆れたように、
「ブレックファストがあるわよ、ここに」
と指差して隣の部屋へと移っていった。
そりゃ、呆れるよね。午前11時過ぎだもの。
とんだお寝坊さんと思われても仕方ない。
それからまた、ベッドに横になるとウトウト。
朝食の袋を開けて見たのは、昼食が来てからだった(^_^;)
朝食
ソーセージスクランブルエッグとポテト。
エッグは食べなかったけど、
ソーセージとポテトは冷めていても美味しかった。
昼食。 ポテトとコーンのチャウダー。ガーリックブレッド付き。
これは、7割がた食べた。
暖かいチャウダーは嬉しかった。
フェンネルの香りがする、薄味のスープ。
ポテトたっぷり。
ま、ダブル炭水化物ですけどね。
ガーリックブレッドはひとつ残ったので、
大事にとっておいたのだが、次の日には固くなっていた。
PCR検査の結果と引っ越し
タララン!とテキストメッセージの受信音がする。
もう、何か誰かが送ってきたのかな?
とスマホを見ると、
Covid-19のテストはネガティブだった、というメッセージ。
おお〜!今回は迅速だ!
前回、3日目の検査結果がとうとう来なかった。
あのときのことを思うと、NZも進歩したものだ。
ご飯を食べていると、デューティマネージャから電話があった。
テストが陰性なら、部屋を変わっていいという。
danekoは心底ホッとした。
隔離ホテルで部屋を変わるのは難しいと思っていたから。
だって、バイキンなんですよ。
danekoが一日でも使ったら、徹底したクリーニングをしなければならない。
部屋を変わると、その手間は倍になるよね?
でも陰性なら変われるってことは、
つまり、部屋の清掃リスク度合いが違ってくるんだろうな。
申し訳ないけど、この部屋で2週間はムリ(-_-;)
腰痛&関節痛に風邪ひきのリスク。
マットの下部で寝るならば、ベッドから落下のリスク。
先方の気の変わらないうちに、新しいお部屋へ移るのだ。
マネージャ本人が、ルームキーを持って来た。
1時間位で移動すると言ったものの、
誰の助けもなしに準備するのはかなり大変。
昨夕はもう、この部屋でいいやと思っていたから、
スーツケースの中身を出してしまっていたし。
「手伝いましょうか?」
と、親切なアジア人スタッフから電話があった。
が、バイキンの荷物に触るのは誰しもイヤであろう(-_-)
danekoも嫌がられるのがイヤである。
そこで、移動はすべて自分ですると伝えた。
東京隔離では3日毎に部屋を移動するルールだった。
あのときも原則、誰も手伝ってくれないので、
自分一人でやることには抵抗がなかった。
マイペース、マイペース。
忘れ物をしたら、もう取りには来れない。
部屋に残したものは、全て捨てられるだろう。
何度もバスルームや引き出しを確認する。
新しい部屋も同じ階とのことで、それは楽だった。
部屋を移って晩ごはん
新しいお部屋の画像は、次回アップしますね。
この記事ももう長くなってしまったので。
晩御飯のカレー。
インド風カレーだった。
美味しい!!
たっぷりのレンズ豆に、ひよこ豆と白インゲン、金時豆。
けっこうスパイシー。
ターメリック・バスマティライスが食欲をそそる。
ライスは完食したが、グレービーはまだ残っていてもったいなかった。
このホテル、食事が美味しいのかもしれない。。
danekoはじわじわとシアワセに包まれていた。
隔離者の権利について
今回のような、隔離ホテルへのクレーム。
実はけっこう各種あるものらしい。
そりゃそうだよね。。
今は基本有料だし、金額は同じでも、
低層階だったり高層階だったり。
広い部屋も狭い部屋もある。
ビルしか見えない部屋もあれば眺望のいい部屋もあるし。
隔離についてのハンドブック、「ウェルカム・パック」にも、
隔離者の権利について載っていたので紹介しますね。
・隔離施設はすべてのクレームを真剣に受けとめる。
・すべての人が、クレームを発する権利がある。
・すべての人が、丁寧にしかも敬意をこめた対応を受ける権利がある
という部分をdanekoは読んでいたのだ。
補足事項として、
・クレーム処理はシンプル、スピーディかつフェアに効率よく解決されるべきである
・すべてのクレームは、私達にとって学びとより良くなるプロセスのためのチャンスである
まあ、意訳だけどこんなようなことが書いてあったのだ。
それを読んでいたので、今回は最初の部屋を替えて欲しいという要望を出せたけど、
もし読んでなかったら、身体の限界まで我慢してしまったかもしれない。
なんか、犯罪者みたいな気持ちになるんですよ。
隔離施設の帰国者って。
でも、ニュージーランド政府は隔離者のこともちゃんと考えてくれている。
ホテルに伝えてダメだったら、MIQのウェブサイトに行って、
Complaints Form に記入し、送信するといいのだそうだ。
実際、それで困っていた夫婦にベビーコットがたちまち届いた、という投稿を見た。
小さな国だけに、ひとりひとりに手の届く対応ができるのでしょうけど(^^)v
【しろねこにも支援のポチを】
danekoがケチだから、バナーのバイトも歩合制ヨ(~_~メ)
関連記事
- danekoのNZホテル隔離日記Day1・夜遅く、ホテルに着いて夕食
- danekoのNZ隔離日記、今日はちょっと閑話休題
- ニュージーランド隔離ホテル日記Ⅱの12・Day7・ひええ〜!ベッドの中になにかいる!
- ニュージーランド隔離ホテル日記Ⅱの13・Day8・隔離ホテルでラーメンが出た!
- ニュージーランド隔離ホテル日記Ⅱの11・Day6・隔離ホテルの運動事情2021